四工大とは?
四工大という名前はもしかするとあまり馴染みのない名前の大学群かもしれません。
しかし、この四工大というものは、その存在や特徴を知らずに他の大学を受けてしまうのには、もったいない大学群だと言えると思います。
今回は、四工大の偏差値、序列、各大学の特徴をテーマにお話をさせていただきます。
四工大とは?
四工大は、正式には東京四理工と呼ばれ、工学院大学、芝浦工業大学、東京電機大学、東京都市大学の四つを指します。
これらの大学はいずれも私立大学ですが、GMARCHや日東駒専などに比べると知名度も低くあまり魅力が感じられないかもしれません。
しかし、四工大は、理工学系に特化している大学なので、理工学系の専門を身につけたい人にもってこいの大学群だと言えます。
今回はそんな四工大の序列や特徴についてお伝えしようと思います。
四工大の偏差値と序列は?
四工大の偏差値の序列は、四つの中で、芝浦工業大学が頭一つ抜けて偏差値が高く、残りの工学院大学、東京都市大学、東京電機大学の三大学は、大体同じレベルにあると言えます。
また、ほかの大学群と比較すると、四工大は、日東駒専と同程度か少し上で、GMARCHよりは偏差値が低いです。
日東駒専の方が四工大よりも偏差値が低いのに、日東駒専の方が四工大よりも知名度が高いのは不思議ですね。
というのも四工大は日東駒専に比べると生徒数が圧倒的に少なく、理系のみの大学であるので、それほど多くの人には知られるような機会があまりないからです。
しかし、高い専門性を身につけることが出来るという意味で非常に有意義な学生生活を送れる大学群であることも確かです。
四工大は学歴フィルターを通過できる?
四工大は、理系に針をほぼ100%振り切った大学です。
理系の人は就職に関して有利にあります。
ですので、四工大も、それほど就職活動におびえる必要はないと思われます。
しかし、四工大は、大学内での偏差値の差が大きい大学ですので、就職活動の難しさは、学部によって異なってくると言わざるを得ません。
ですので、就職活動が心配なようでしたら、偏差値の高い学部・学科の入試を受けるべきです。
ただ、四工大は理系の大学ですので、偏差値がGMARCHよりも低くても、そこまで就職活動に関しておびえることはない大学だと言えるでしょう。
四工大の各大学の紹介
芝浦工業大学の特徴
芝浦工業大学には、工学部、システム理工学部、デザイン工学部、建築学部の四学部が設置されています。
芝浦工業大学大学は、公開講座というものを開講しており、子供から大人まで幅広い年齢層向けの講義を数多く実施。
もし、芝浦工業大学が気になるという方がいれば、一度受講するのがおすすめです。
また、芝浦工業大学には学生プロジェクトと呼ばれる取り組みが実施されています。
そこでは、「空き家改修プロジェクト」や「石垣島をもっと元気にするプロジェクト」など学生が積極的に活動するプロジェクトが多くあり、学生の間から主体的に考え行動することが出来るようになるでしょう。
そういう意味でも非常に素晴らしいプロジェクトだと言えます。
工学院大学の特徴
工学院大学には、先進工学部、工学部、建築学部、情報学部の四学部があります。
工学院大学は、防災・減災に取り組んでいるとのこと。
そのため工学院大学は東日本大震災への取り組みを行っています。
具体的には、石巻市の白浜地区における復興住宅の建設が挙げられるでしょう。
最近は特に自然災害が増加傾向にあるので、何かしらの形で、復興に携わりたいと考えている人は、是非工学院大学への進学を検討するといいと思います。
また、工学院大学の学生プロジェクトで非常に面白いのが、みつばちプロジェクトというものです。
イベントを通じて蜜蜂に関する知識を深めてもらうことを目的としたこの学生プロジェクトは、ハチミツが食べたいという理由でも大歓迎だそうなので、興味のある方は是非参加してみてはいかがでしょうか。
東京電機大学の特徴
東京電機大学には、システムデザイン工学部、未来科学部、工学部、工学部第二部、理工学部、情報環境学部の六学部が設置されています。
東京電機大学だけに限りませんが、東京電機大学には、理工学系の大学ならではのサークル・部がたくさんあるのです。
ソフトウェア研究部や、アマチュア無線部などがそれにあたります。
この東京電機大学の入試制度に、「はたらく学生入試」と呼ばれる制度があります。
これは非常に画期的な制度です。
なぜなら、この「はたらく学生入試」では、勉学と就労を両立させる意欲のあるということが出願資格に入っているから。
つまり、勉強と仕事の両立が出来るということです。
この制度はなかなか他の大学では見られない制度なので、興味のあるかたは、是非一度東京電機大学のホームページで確認することをおすすめします。
参考 はたらく学生入試
東京都市大学の特徴
東京都市大学には、工学部、知識工学部、環境学部、メディア情報学部、都市生活学部、人間学部の六学部があります。
四工大の他の三つと異なるのは、理系だけでなく、文理複合系、文系学部が設置されているという点です。
理工学系の大学だからと言って、受験候補から東京都市大学を外しているという文系志望の方がいらっしゃいましたら、是非一度東京都市大学のホームページをご覧ください。
東京都市大学には、また学科研究会連合と呼ばれる団体が17個存在しています。
東京都市大学は、サークル・部活動が非常に充実している大学だと言えるので、大学入学後、たくさんの選択肢があるのも非常に大きな魅力の一つだと言えます。
さいごに
以上四工大の特徴を紹介してきましたが、この四工大は、相互に連携しています。
学生間の交流、教育の連携、共同研究活動など、相互の連携も多岐に渡ります。
これも四工大の魅力の一つと言えるのではないでしょうか。
また、四工大は主に理系を中心とした大学群ですので、受験勉強をする際には、当然ですが数学や物理、化学などの理系科目の勉強に力を入れるようにしましょう。