武蔵野美術大学の難易度は難しいのか?
武蔵野美術大学は美大の慶應義塾大学といわれているほど難しい美術大学です。
今回は、偏差値、倍率、実技試験内容などから武蔵野美術大学の難易度は難しいかをテーマにお話をさせていただきます。
目次
武蔵野美術大学の難易度は倍率や偏差値から難しい?
武蔵野美術大学の難易度は偏差値的には40.0~52.5と学科によって全然違います。
倍率も学科によってバラつきがありますね。
やはり、芸術大学は学科によって内容が全然違うので、人気に大きく差があるようです。
芸術大学は学科だけではなく、実技試験があり、実技の結果が合否を左右します。
そのため、偏差値よりも倍率の方が難易度を反映しているといえるでしょう。
武蔵野美術大学の学科ごとの偏差値と倍率は以下のようになります。
武蔵野美術大学の学科ごとの偏差値と倍率
武蔵野美術大学学部学科 | 偏差値 | 倍率2018 | 倍率2017 |
造形学部日本画学科 | 45.0 | 4.3 | 3.9 |
造形学部油絵学科油絵 | 45.0 | 4.2 | 4.1 |
造形学部油絵学科版画 | 40.0 | 6.2 | 3.4 |
造形学部彫刻学科 | 40.0 | 3.5 | 2.7 |
造形学部視覚伝達デザイン学科 | 52.5 | 7.4 | 7.1 |
造形学部工芸工業デザイン学科 | 47.5 | 3.6 | 3.5 |
造形学部空間演出デザイン学科 | 47.5 | 2.7 | 2.2 |
造形学部建築学科 | 47.5 | 3.4 | 2.7 |
造形学部基礎デザイン学科 | 50.0 | 5.0 | 4.3 |
造形学部映像学科 | 45.0 | 3.0 | 3.3 |
造形学部芸術文化学科 | 42.5 | 3.1 | 2.4 |
造形学部デザイン情報学科 | 45.0 | 2.9 | 3.0 |
武蔵野美術大学で倍率が低い穴場の学科はどこ?
武蔵野美術大学ならどの学科でもいいから入りたいという方は、倍率が低い以下の学科がおすすめです。
造形学部空間演出デザイン学科
造形学部建築学科
造形学部映像学科
造形学部芸術文化学科
造形学部デザイン情報学科
以上の5つの学科は、例年倍率が多くても3倍程度しかありません。
特に、造形学部空間演出デザイン学科は毎年倍率が3倍以下なので、穴場の学科といえるでしょう。
なんとしてでも武蔵野美術大学というブランドを手にしたい方にはおすすめです!
1番倍率が低い空間演出デザイン学科ですら、実技試験で素人レベルから合格まで持っていくには、「美大予備校でしっかり描いてほぼ1年はかかる」とのこと。
空間演出デザイン学科は、倍率だけを見ると簡単に思えるが、視デ、工デと同様に、デッサンと色彩構成という実技試験がある。
そのため、空間演出デザイン学科は、視デ、工デよりは難易度は下がるが、それでも難しい。
ナメてかかって落ちる受験生をかなりの数見てきたとのこと。
空間演出デザイン学科の倍率は1番低いが、舞台芸術をしたい、インテ目指したい等の目標をしっかり持って対策をしている受験生が多いので、レベルが高い。
一般的な学科別難易度は以下のようになっている。
視デ>>>工デ>基礎デ=空デ>映像>デ情=建築>芸文
空デや基礎デまでは確実に実技試験があるので、まあある程度は絵が描ける印象。
ちなみに、武蔵美ブランドが欲しくて入る学生が比較的多い学科は「芸術文化学科」のみ。
多摩美だと芸術学科。
芸術文化学科は全ての実技落ちの受験生が多いように感じるので穴場かもしれないとのこと。
間違った情報で、俺もデ情や空デや映像受かるわ!
と思わせて対策が間に合わず地獄を見る人を減らしたいということなので、掲載させていただきました。
武蔵野美術大学の難易度が難しいのは嘘?
武蔵野美術大学の難易度が難しいのは嘘だと思います。
なぜなら、武蔵野美術大学の難易度が高いのは特殊な実技試験があるからでした。
しかし、造形学部建築学科、造形学部芸術文化学科、造形学部デザイン情報学科の学科に関しては、実技なしで受験可能なのです。
小論文や数学で受験ができますし、偏差値も50以下とあまり高くないので、簡単に入ることができます。
美大を志望する人はみんな絵が好きで実技試験で受けるのが当然だと考えているので、小論文や数学で受験する人はあまりいないと考えられます。
そのため、あまり学力がなくても合格できる穴場となっているのでしょう。
今まで美術に興味がなかったけど、急に美大を目指してみたいと考えている方には造形学部建築学科、造形学部芸術文化学科、造形学部デザイン情報学科の3つの学科がおすすめです。
武蔵野美術大学学科ごとの実技配点と割合
武蔵野美術大学学部学科 | 科目配点 | 実技配点割合 |
造形学部日本画学科 | 国100・英語100・実技300 | 60% |
造形学部油絵学科油絵 | ||
造形学部油絵学科版画 | ||
造形学部彫刻学科 | ||
造形学部視覚伝達デザイン学科 | ||
造形学部工芸工業デザイン学科 | ||
造形学部空間演出デザイン学科 | ||
造形学部建築学科 | 国100・英語100・実技or数学200 | 0~50% |
造形学部基礎デザイン学科 | 国100・英語100・実技100・ 数学or実技100 | 25~50% |
造形学部映像学科 | 国100・英語100・実技150・ 数学or実技or小論文150 | 30~60% |
造形学部芸術文化学科 | 国100・英語100・数学or実技or小論文100 | 0~33% |
造形学部デザイン情報学科 | 国100・英語100・数学or実技or小論文150 | 0~43% |
実技試験がある武蔵野美術大学の学科は難易度が難しい?
武蔵野美術大学で、実技試験が必須の学科は難易度が難しいです。
実技の配点割合が60%もある学科では、実技が合否を決めるともいえるでしょう。
また、武蔵野美術大学は美大の慶應義塾大学といわれているので、美大志望の中でも受賞経験者や腕に自信のある人たちがたくさん受験すると考えられます。
本気で武蔵野美術大学を目指す方は、美大受験予備校に通って、徹底的に対策するのがおすすめです。
実際、武蔵野美術大学の実技試験の過去問から難易度をみてみましょう。
2018年度の日本画学科の実技試験は鉛筆デッサン(3時間)と着色写生(6時間)でした。
時間が長くて、受験するのも大変ですね。
試験の詳細は以下の通りです。
武蔵野美術大学造形学部日本画学科の2018年度実技試験
3時間という限られた時間で、何を書くかという独創的なアイディアをだして、残りの時間で完成させるというのはかなり難しいでしょう。
試験を想定して、何十枚、何百枚も書いてこないと完成させることすらできないと思います。
コンプレックスという抽象的な概念をモチーフを用いてどう表現するかというのはとても難しいと思います。
他の人とかぶってしまってはだめでしょうし、難易度は高いでしょう。
武蔵野美術大学2018年度入学試験問題には、実際の受験生の書いた作品が掲載されているので、どのような作品に仕上げれば評価してもらえるのかの参考にみておくことをおすすめします。