西福修松とは?
読み方は(せいふくしゅうまつ)です。
あなたは西福修松という大学群はご存知でしょうか。
受験情報誌や予備校業界でもあまり目にすることはありませんが、西福修松の各大学はどれも有名大学ですので、受験生の方ならば知っておくと良いでしょう。
今回は、西福修松の偏差値や難易度、序列、各大学の特徴をテーマにお話をさせていただきます。
目次
西福修松とは?
西福修松とは、西南学院大学、福岡大学、広島修道大学、松山大学の4私立大学をまとめた大学群です。
西南学院大学と福岡大学は九州地方、広島修道大学は中国地方、松山大学は四国地方の有名大学です。
西福修松の偏差値は?
西福修松の各大学の偏差値は、河合塾の偏差値で以下のようになります。
大学 | 偏差値 |
西南学院大学 | 47.5-55.0 |
福岡大学 | 37.5-65.0 |
広島修道大学 | 37.5-55.0 |
松山大学 | 40.0-47.5 |
特に福岡大学は学部によって偏差値に大きな開きがありますね。
西福修松の序列は?
西福修松の序列は以下のようになります。
福岡大学(医学部)>西南学院大学>福岡大学(非医学部)>広島修道大学=松山大学
福岡大学は偏差値65.0が目立ちますが、これは医学部医学科の偏差値で、ここのみが他学部を偏差値10ほど突き放していますので、全体で観ると西南学院大学より易しいといえます。
西福修松の難易度は?
西福修松はそれぞれ難易度に差がありますので、全国の私立大学群と照らし合わせつつ1校ずつ難易度を検討していきます。
私立大学だけで考えたとき、早稲田大学と慶応義塾大学が最難関となるわけですが、この1ランク下に来るのがMARCHや関関同立といった大学群です。
西南学院大学はこのMARCH関関同立の下位あたりの難易度の大学です。
その次にくるのが、日東駒専や産近甲龍ですが、福岡大学がこの日東駒専産近甲龍の上位に入ります。
また、さらに1ランク下に大東亜帝国という大学群があるのですが、広島修道大学と松山大学は大東亜帝国の学力レベルと等しいです。
西福修松は学歴フィルターを通過できる?
西福修松は、どの大学も、有名企業の総合職レベルとなると厳しいですが、地元の企業に就職するうえで、西福修松の学歴が原因で落とされる、という事はめったにないでしょう。
とくに西南学院大学は全国的に見てもなかなかの難易度の大学ですので好印象を受けるかと思われます。
松山大学も東京に就活用のオフィスを設けてあるなど、地元を出て就職活動ができるよう環境整備がされています。
しかし、学歴フィルターによる不利を減らし、利点にすることを考えるとそれぞれの大学の地元で就職を希望する受験生が西福修松を目指す、というのが1番オススメです。
西福修松の各大学の紹介
ここからは西福修松の各大学について1校ずつ紹介していきます。
西南学院大学の特徴
西南学院大学は福岡県福岡市に位置するミッション系大学です。
戦前にはヘレンケラーが来校するなど、昔から国際色の強い学校でした。
そうした流れもあって、創立当初から外国人教師も多く在籍し、語学学習が充実しています。
文学部には外国語学部があり、英語とフランス語も学べます。
福岡大学の特徴
福岡大学は福岡県福岡市と北九州市にキャンパスを置く私立大学です。
9学部31学科を持つ福岡大学は西日本最大規模の私立大学となっています。
大学周辺は居酒屋、スーパー、食堂、ボウリング場、カラオケなど何でもある充実の学生街です。
クラブ活動も強豪揃いで、特に西南学院大学との間で行われる西福戦は東京の早慶戦のような盛り上がりを見せます。
広島修道大学の特徴
広島修道大学は広島県広島市にある大学です。
1725年にできた藩校に起源をもつ伝統校で、現在でも広島出身者の学生の割合が8割に上る年もあるほど地元に根差しています。
商科大学から始まりましたが、現在は5学部が設置された総合大学です。
松山大学の特徴
松山大学は愛媛県松山市に位置する大学で、松山市内に3キャンパスを持つほか、兵庫県西宮市に記念館(創立者から松山大学に寄贈されたもの)や東京都にオフィスももっています。
クラブやサークルの数は100を超え、講義などの学習だけでなく学生が主体的に活動している大学です。
文系の大学でしたが、平成18年度には薬学部が開設され理系方面にも領域を広げ始めています。
西福修松を受験される方へのアドバイス
西南学院大学や福岡大学は、日東駒専上位からMARCH下位の学力レベルを必要とするため、志望される方は一通り基礎的な学習をしたうえで発展的な演習問題を解くようにしてください。
書店に行くとMARCHレベルや日東駒専レベルに絞った問題集などが売ってありますので、それを使い、受験直前期に過去問演習に切り替えるようにして学習しましょう。
広島修道大学や松山大学は基礎から標準レベルの難易度ですので、高校の授業レベルの理解を時間をかけて固めるという事を大事にして学習を進めていきましょう。
こちらも過去問演習の時間が大事ですので、過去問と向かい合う期間を十分にとれるよう受験計画は念入りに立ててください。