啓蒙と啓発の違いは?意味や例文を紹介

啓蒙と啓発の違いや意味を正しく理解することは難しいです。

そこで、今回は啓蒙と啓発の違いを意味や例文などを使ってわかりやすく説明させていただきます。

啓蒙と啓発の違いは?辞書的意味から考察

啓蒙と啓発の意味の違いを知るために、まずは辞書で意味を調べて見ました。

すると、啓蒙の意味は以下のように書かれています。

人々に正しい知識を与え、合理的な考え方をするように教え導くこと。

「大衆を啓蒙する」「啓蒙書」

人々に新しい知識を与え、教え導くこと。

「庶民を-する」
出典元:コトバンク

一方、啓発の意味は以下のようになっています。

人が気づかずにいるところを教え示して、より高い認識・理解に導くこと。

「彼の意見には啓発された」「自己啓発」

人々の気がつかないような物事について教えわからせること。

「大いに-された」
出典元:コトバンク

これらの辞書的意味から啓蒙と啓発の違いを考えました。

啓蒙は対象が不特定多数、啓発は対象が自分であるという違い?

すると、啓蒙では人々という単語が書かれていますから、啓蒙の相手は大衆や庶民といった不特定多数の人々となっていることがわかるでしょう。

一方、啓発は、啓発される対象が自分となっていますね。

これは、啓発では”人々が気づかないような物事”についてわからせるという意味がありますが、この気づいていなかったかどうかというのは主観的であり、他人が本当に知らなかったかどうかは確かめることができません。

なので、啓発の対象は自分であることが多いのです。

彼を啓発したというように使うこともできなくはないでしょうが、彼が物事をわかっていなかった決めつけるようで、かなり失礼な言葉使いとなっています。

なので、他人を啓発したという文章はいささか自分中心主義の文章であり、使われることは少ないと考えられます。

啓蒙は知識のない人に対して、啓発は知識の有無は関係ない?

また、別の視点で考えると、啓蒙は知識のない人に対して行われるものです。

なので、対象が一般大衆や庶民となっているのですね。

昔、特権階級というものがあった時代に、貴族の人たちが”無知な一般庶民を啓蒙してやろう”という意味で用いられた言葉だと考えればイメージがつきやすいかと思います。

一方、啓発は対象者の知識の有無は関係なく、気づいていなかったことについてわからせるという意味となっています。

なので、対象者がたとえ、総理大臣であろうが、貴族などの特権階級であろうが問題ないわけです。

なので、ある学術的な知識を一般大衆に広めたいときは、通常は啓蒙を使うことになります。

しかし、啓蒙には無知な大衆相手に知識を与えるといった少し失礼な意味合いがありますので、あえて啓発活動という形で表現する場合があるのでしょう。

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