慶応大学通信制の卒業率が低い理由は?

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慶応大学通信制の卒業率が低い理由は?

慶応大学通信制は、卒業率が5%といわれるほど卒業が難しい大学として有名です。

最近では、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが慶應大学法学部通信教育課程に入学したが数ヶ月で退学したことが知られています。

今回は、慶応大学通信制への進学を考えている方のために、慶応大学通信制の卒業率が低い理由についてお話させていただきます。

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慶応大学通信制の卒業率は実は18.6%?

慶応大学通信制の卒業率は、現在は公開されていません。

ネットで言われている、卒業率が5%という情報は、過去に公開されていたものなのかもしれません。

Q 卒業率はどのくらいですか?

A 卒業率は公表しておりませんが、卒業生数等の各種データについては、【 こちら 】をご覧ください。

出典:卒業について

そこで、慶応大学通信制の卒業率を公開データから計算してみました。

①2018年度卒業生235人
②2017年度新規入学者数(4月期、10月期合計)1185人
③2018年度新規入学者数(4月期、10月期合計)1343人
④2017~2018年の平均新規入学者数1264人
卒業率=①/④×10018.59%

卒業生の数と入学者の数から試算しました。

その結果、慶応大学通信制の卒業率は18.59%と意外と高いという結果になりました!

しかし、平均卒業年数は8年と言われていることを考慮すると、4年でストレートに卒業する人の割合はかなり低いと考えられます。

なので、卒業率5%というのは、4年で卒業する人の割合の可能性があります。

何年かかってでも卒業するという人の割合は18.59%に近いと考えられます。

ちなみに、卒業生の数は2018年度のデータです。

入学者数は、2017~2018年の平均新規入学者数を元に計算しています。

あくまでも入学者数が例年あまり変わらないと仮定した場合の結果になるので注意してください。

もちろん、2018年度卒業生が入学した年にもっと多くの人が入学していれば、卒業率は低くなるでしょう。

また、留年したりする人もいるので、正確なデータではないですが、目安にはなるはず。

思っていたよりも高い数値でしたが、やはり18.59%というのは、全日制の大学と比べるとかなり低いです。

いったい、なぜ慶応大学通信制の卒業率は低いのでしょうか?

考察してみましょう。

慶応大学通信制の卒業率が低い理由①入学者のレベルが低い

慶応大学通信制は通信制大学の中では最高峰の難易度です。

しかし、入試は小論文のみで、倍率は1.5倍程度。

なので、通学過程と比べるとかなり入りやすいのです。

そのため、学力的にかなりレベルの低い人もいることでしょう。

ちなみに、通学過程の倍率は4~10倍と、通信制よりもかなり高い倍率です。

高校までの学習を通して、しっかりとした基礎的学力がないと大学レベルの学問を理解し、単位をとることは難しいでしょう。

通信制では、レポートを出す機会が多いのですが、通信制だからといって、甘く採点してもらえるということもありません。

通学過程と全く同じ採点基準で採点をしているようなので、普通の慶応大生と同じレベルの思考力が求められるのです。

慶応大学通信制の卒業率が低い理由②働きながら勉強は大変

通信制に通う人の多くは、社会人です。

普段はフルタイムの仕事や子育てをしているので、勉強に当てられる時間は限られています。

なので、勉強時間を確保するには、なにかを犠牲にするといった、かなりの覚悟が必要です。

大学を卒業するには、合計5580時間の勉強量が必要になります。

というのは、法令で、大学は124単位をとれば卒業可能となっているのです。

また、1単位は45時間分の学習を必要とする内容と決められています。

なので、卒業までに、合計で、5580(=124×45)時間の勉強量が必要だと考えられるのです。

これを4年間(1460日)で割ると、1日あたり3.8時間の勉強が必要になります。

つまり、1日も休まず4年間勉強するだけの勉強量が必要ということなのです。

仕事をしている人が、仕事が終わった後に、毎日4時間の勉強時間を確保するのは、かなり大変でしょう。

多くの人が中退してしまうのも無理はありません。

実際、社会人が毎日4時間勉強するのはおそらく無理なのでしょう。

慶応大学通信制では、卒業までに平均8年ほどかかるということです。

(単位)

第二十一条 各授業科目の単位数は、大学において定めるものとする。

2 前項の単位数を定めるに当たつては、一単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準とし、授業の方法に応じ、当該授業による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して、次の基準により単位数を計算するものとする。

出典:大学設置基準

慶応大学通信制の卒業率が低い理由③ブランド力に多くの人が集まる

慶応ブランドに過剰に多くの人が集まっているのも卒業率が低い理由だと考えられます。

慶応大学通信制を受ける人の中には、本気で大学で学問をしたいけど、仕事や金銭的事情で全日制の大学には通えないという人も多いでしょう。

しかし、中には慶応ブランドにひきつけられて、ちょっとした興味や好奇心で受験をする人もいるのです。

正直私も「慶応生です!」って言ってみたいなという気持ちがあるので、慶応大学通信制って面白そうだなと思います。

授業料は年間13万円ですから、誰でも通うことができますからね。

中退してもそこまでもったいないとは思うこともないでしょう。

なので、辞めるハードルも低いんですね。

これが、通学過程の学生なら、何年間も必死に受験勉強をして入学した大学なのですから、簡単に辞めることができません。

また、通学過程は授業料も年間100万円を超えるので、途中でやめれば数百万円の損失になります。

勉強が嫌でも卒業くらいはしておこうと考えるでしょう。

よって、慶応通信制では、入学までのあまり時間やお金などのコストがかかっていないので、辞めるのに抵抗が少ないと考えられるのです。

慶応大学通信制の卒業率が低い理由④4年間独学を続けるのは大変

そもそも通信制という大学自体が卒業する難易度が高いと考えられます。

全日制なら、とにかく大学にいって出席さえしていれば、勉強したことになるでしょう。

しかし、通信制の場合は、レポートや試験で合格点を超えるという成果が求められるのです。

また、独学というのは難易度が高いです。

自分で目標を掲げて、モチベーションを維持して4年間勉強できる人はすごいと思います。

通学が必要ないので、同級生と関わる機会も少ない中で、勉強をし続けるのは困難ですよ。

だからこそ、慶応大学通信制を卒業することには価値があるのでしょう。

卒業したら通信制と書く必要もないですし、慶応の卒業生として認識されます。

自分にも大きな自信がつくことでしょう。

大変ですが、慶応大学通信制の卒業を卒業することは大きなメリットがあると思います。

入学を検討している方は、ぜひ頑張って勉学に励んでいただきたいですね。