慶應義塾大学通信課程の評判について、卒業生の方にインタビューしました。
今回は、慶應義塾大学通信課程の卒業生が在学中に感じた生の慶應義塾大学通信課程の評判、学生のレベル、学生生活の様子、就職先などについて詳しくお聞きしました。
慶應義塾大学通信課程を受験校にしようか迷っていて慶應義塾大学通信課程の評判について調べている受験生の方に大変役立つ内容となっています。
目次
慶應義塾大学通信課程の評判|魅力や就職先を卒業生に聞いてみた
慶應義塾大学通信課程でどの学部出身だった?
慶應義塾大学通信課程 文学部 第一類
慶應義塾大学通信課程の学生のレベルはどれくらい?
慶應義塾大学通信課程入学の難易度は低いです。
願書などの書類に間違いや記入漏れがない限り、まず落ちることはないと言ってもいいと思います。
高卒以上であれば誰でも願書を提出することができますし、入学テストも面接もなく、小論文の提出のみで合否が決まります。
ただし、卒業するには大変な努力が必要です。
レポートとテストの両方を合格しなければ単位にならないため、こつこつとレポートを書く力と、分厚いテキストをもとにして一人で学習する自習力も必要になります。
慶應義塾大学通信課程はどんな学生が多い?
慶應義塾大学通信課程には社会人学生が圧倒的に多いです。
年齢層は30代から50代が最も多いという印象で、ほとんどの方が働きながら就学しています。
しかし、10代、20代の若者も多く在籍しており、ほとんどの若い学生たちはじっくり学問に集中する事よりも、就職を目標に掲げなるべく短い在籍期間での卒業を目指していると感じます。
慶應義塾大学通信課程の世間からの評判は?
慶應義塾大学は日本で最も有名な私立大学のひとつで、高学歴の代名詞のような大学ですので、その慶應義塾大学卒業と言えば、世間の評判は相当良いものです。
学費も高額で、幼稚舎、初等部、中等部、高等学校なども抱えている為、お金持ちの行く大学、というイメージもあります。
慶應ボーイ”といえば、育ちが良い、頭が良い、かっこいい、という憧れの存在というイメージが長い間定着してきたと思います。
かたや、慶應義塾大学に通信課程があることはなぜか世間一般ではあまり知られておらず、通信課程卒業者が慶應ボーイと呼ばれることはほとんどあまりありません。
慶應に限らず、通信教育課程は一般的に通学課程より格下に見られる傾向にあるのではないでしょうか。
そのため、履歴書などの学歴の欄に、“通信課程”という文字を含めない方も多いと聞いています。
とはいえ、やはり慶應卒というのは仕事やアルバイト先、特に塾講など教育関係の仕事を探す際に非常に有利ですし、実際、頭の良い人という印象を多くの方に持っていただけるでしょう。
実際、仕事などでお会いする、特に初対面の方には、慶應大学卒の肩書があるだけで、いきなり高評価を頂けるかなという印象があります。
慶應義塾大学通信課程の学生生活の様子は?
通信課程の学生生活は、正直孤独との戦いです。
慶友会というサークルのようなものもありますが、実際毎日大学に通学するわけではないので、気の合う友達もなかなかできないのが現状です。
実際私は最初の2年間は全く友達ができませんでした。
レポートやテスト勉強はほとんどの方がもくもくと在宅で行っています。
しかし、レポートの資料集めやテスト勉強のために大学の図書館を利用する学生は多いです。
夏のスクーリング期間中は大学内で講義が受けられますので、多くの通信課程の学生が全国各地から日吉校舎と三田の校舎にやってきます。
泊りがけで来る学生も多いです。
学食は非常に込み合いますし、教授の先生や他の学生の方と話ができる機会がもてるのも、唯一スクーリング期間中だけと言っても過言ではありません。
通信課程の学生は社会人がほとんどで年齢層も高いので、年に一度の夏スクーリングの授業への取り組みの姿勢はみなさん真剣でまじめです。
居眠りしたり、授業妨害をするような行為をする方はほとんど見られません。
通信課程の学生が参加するスクーリングの期間を楽しみにされている教授の先生も多いと言いています。
慶應義塾大学通信課程の就職先は良い?悪い?
通信課程に限って言うと、ほとんどの学生が社会人学生で既に就職しています。
ですから、通信の学生は、むしろ、卒業後に転職や職場での昇進を目標にされている方の方が多いです。
また通信の学生は就職先を探す際、大学側から就職支援を受けることはできませんので、自力で就職先を探さなければなりません。
また4年で卒業できる学生は非常に少なく、卒業時の年齢が高くなるため、慶應の通信課程の学生の就職先選びは不利なものになると言っていいと思います。
とはいえ、私の20代女性の友人は文学部で英語を学び、外資系の企業に新卒で採用されましたし、同じく20代男性の知人も法学部を卒業して新卒で大手企業に就職を決めました。
卒業の際、通信・通学に関わらず同じ卒業証書、学位がもらえますし、平均して卒業までの期間が8年と言われている慶應通信課程で、4年以内に卒業を決めることが出来る学生は、相当な努力家で頭も手際もよい逸材です。
そのような学生は、たとえ通信課程であっても普通の通学の学生と同じ扱いで企業に採用されています。
慶應義塾大学通信課程の良かったところは?
慶應義塾大学通信課程の魅力は、なんといっても自分のペースで勉強できることです。
集中して単位を取ってしまいたい時は自分の努力次第でペースをあげることもできますし、興味のある教科でしたらじっくり時間をかけてゆっくり学ぶこともできます。
また忙しい時期は全く何もせずにいることもできるのです。
誰かに言われてするのではなく、どの教科をどういうう順番でいつ受講するかも、自分自身で決定できます。
また通信課程は学費が非常に安いです。
個人差もありますが、卒業までにかかる費用の平均は50万円以下です。
有名私大を卒業できる金額とは思えない安さです。
慶應義塾大学通信課程の悪かったところは?
慶應義塾大学通信課程に限らず、通信制大学の欠点は、友達が作りにくいことだと思います。
スクーリング以外の場で、共に切磋琢磨できる友、卒業に向けて勉学について何でも話し合える友に出会えるチャンスがなかなかありません。
それから、テキストの中身についての質問や、レポートや試験が不合格になった場合などに、直接教授にお話を伺うことが出来ないことも、もどかしいです。
また、慶應通信は科目試験が年に4回しかありませんので、病気などで受験できない場合、3か月後の試験まで待たなければなりません。
慶應義塾大学通信課程に通ってみてどうだった?
卒業までは長く険しい道のりでしたが、應義塾大学通信課程を卒業できたことを心から誇りに感じています。
高い教育水準を持つ大学で学んだことで、諦めずコツコツ努力する力が付きましたし、やれできる、と自分に自信が持てるようにもなりました。
慶應義塾大学通信課程を受験しようと考えている後輩にメッセージ
勉強に遅すぎるということはありません。
大学進学を一旦はあきらめた方、もう一度勉強をやり直したいと考えている方、これから教員免許取得を考えている方、是非慶應義塾大学通信課程を受験なさって下さい。
卒業までの道は険しいかもしれませんが、必ずや、素晴らしい出会いと、学ぶ喜びがもたらされることでしょう。