本を出版して分かった出版業界は終わっている【体験談】

僕がもらった本の印税は16万円

私の場合は、印税は7%で刷った部数に対してかかるというものでした。
初版は、1600部で定価1500円(税抜き)でしたから
実際に受け取った印税は16万8000円でした。
出版してから1年近く経ちましたが、増刷の見込みはありません。
それでも、6割くらいは売れているとのことですので、
もしかすると、今後増刷されるということも
ありえます。
もし、増刷されると1000部単位の増刷らしいので
10万5000円の印税収入が入るということになります。
ちなみに、印税7%というのは、相場通りで
確実に売れることが予測される著名人などの場合
印税が10%以上になることもあるようです。

夢の印税生活という言葉を聞いたことある方も
多いでしょうが、この分では、到底無理でしょう。
実際に夢の印税生活をするとなると、
印税7%で定価1500円の本の場合、
年収400万円を印税から得るには、
年間3万8095部の本が売れなければいけないのです。

一般的に各々の部数に到達する割合は

5千~8千部未満:10%、
8千~1万2千部未満:15%
1万2千~2万部未満:50%
2万~3万部未満:23%
10万部:1.9%
20万部:0.1%
100万部:0%
200万部:0%
増刷無しが25%
2万部未満:50%
ば○こう○ちの納得いかないコーナーより

上のデータから考えると、3万部以上本を売ることがどれだけ
難しいか分かるでしょう。
印税収入で暮らしていくとなると、ロングセラーで毎年3万8095部
売れなければいけないということです。
多くの本は、発売後にどっと売れ、その後は、ぽつぽつと
売れるという売れ方をします。
だから、現実的に印税収入で暮らしていくとなると、
毎年、3~4冊の本をコンスタントに出して
1冊あたり1万部程度の販売を目指すということが
必要になってきます。
さらに、本の販売部数を伸ばすには、ブログなどの
メディアの運営や書店営業などの
執筆以外の作業も多く必要になってきます。
実際に、私も、宣伝ポップを厚紙と色マジックで
作成し、10店舗ほど、書店営業をしました。
すると、著者が書店に来るには比較的珍しいようで
歓迎されて、店によっては、平積みで10冊本を
置いてくれたところもあり、
平積みされた本はすべて売れておりました。
だから、より多くの店舗を回ればそれだけ
売り上げの増加が見込めることでしょう。
ただし、一冊売れても、100円程度しか
自分には入ってきませんし、
それも増刷されればの話です。
あまり割の良い仕事ではないように感じました。

夢の印税生活と聞くと、一見、家でゴロゴロして
いるだけでお金が入ってくるという生活を
空想しがちですが、実際はそうではなく
本を売るためには、多くの労力がかかるということでした。

本の印税を時給換算してみた

出版をするにあたり費やした時間から
印税を時給換算してみると一体いくらになるのでしょうか?
私の出版の事例から考えてみます。

まず、私は、出版にあたり、ブログを書きました。
1つの記事あたりの文字数は少ないですが、100記事くらい
あり、デザインを変更するのに色々調べたり苦労もしました。
ので、ざっと100時間くらいは費やしているでしょう。

次に、企画書の作成、提出は、割とスムーズに行きましたので、
3時間です。
執筆にかかった時間は、校正などを含めてざっと100時間くらいです。
ちなみに、文章量は10万字程度書きましたから、1時間約1000字
ペースですね。
ポップの作成や書店営業には5時間かけました。
ざっと、208時間はかかっていることになりました。
これを、印税収入16万8000円から割ると、

時給は・・・
なんと807円でした・・・

ショックです。
本を出すって凄いことだと思ってましたが、
全く儲からないんですね。
これじゃあコンビニのバイトしてた方がまだマシだろ。

結論:全く割に合わねえ。アルバイトした方がマシ。

出版することのメリットは?

出版しても、よほど売れなければ時給はバイトと変わりません。
しかし、出版すると、著者のブランド力が向上するという
副次的なメリットがあります。
本の売れ行きに関わらず、著者の本に関するビジネスなど
に良い影響があるということです。

私も、出版をしたことで、短期間ですが、WEBを通した
受験指導ビジネスをすることができました。
これは、本を出版することで信用力がついたからだと分析しております。
もし、本を出版していなければ、成立していなかったでしょう。
実際には、3人の生徒さんに短期間ですが、メールを通して
勉強方法に関する指導や質問に答えたりといったサービスでした。
人によって月5000円から2万円頂いておりました。
ただ、1カ月か2カ月で生徒さんが辞めてしまわれたので
すぐにビジネスは終了してしまいました。

また、本の中でブログ紹介をすることで
本を通してブログを知ったという方も多く見受けられました。
ですから、ブログなどで広告収入を得ているならば
広告収入が増加することも考えられます。

出版することのデメリットは?

出版することで著作の内容を他で販売したり、WEB上で
むやみに公開できなくなるということが
デメリットだと思います。
これは、本に記載の内容の販売権が出版社に移ることが原因です。
ですから、全く同じ内容のブログやサイトを構築することが
出来なくなるのです。
良いノウハウを持っているのならばワードプレスで
サイトやブログを作って、広告収入を得たり、
情報商材として販売した方が大きな利益が得られるでしょう。
また、実名で出版した場合、ネットで検索した時に
本が出てくるというのがあります。
これをメリットととるかデメリットと考えるかは
人それぞれではありますが、
ペンネームで出版をするのが無難でしょう。
もちろん私もペンネームで出版しております。

出版したことでの周りの反応は?

単純に、すごいと言われます。これは、本を出版したことの
ある人って普通周りにいないですよね。
だから、比べることができないから
このように反応するしかないということなのでしょう。
後は、嘘やろって冗談に受け取られたり、自費出版なんでしょ
って思われたりとかですね。

先ほど、述べたように、本を出すことというのは、
まだまだ日本では、権威がある行為のようで
周りの人から一目置かれるようになるのは間違いないです(笑)
私も出版が決まったときには、信じられない気持でしたし、
周りに出版したことのある人もいなかったので
出版することは別世界の人がすることのような気持ちでした。
だから、お金よりも

周りから一目置かれたい
尊敬されたい
自分の人生を本にして区切りをつけたい
価値ある体験を本にして世の中に貢献したい

といった気持ちがあるのなら出版することをおすすめしますね。
中々、本を出版した人っていないものですから、
本を出版することで得られる赤裸々な経験や感想って
あまり書かれていないことなので、結構興味がある人には
面白い記事になったかもしれませんな。

副業や節約に関する記事を数多く書いていますので他の記事もぜひ見てくださいね。