(2017年3月9日に更新しました。)
臨床を学ぶ際、多くの症例で血液検査などの臨床検査の値を判断する必要があります。
しかし、これらの値をすべて暗記するというのは不可能です。
だから、すぐに調べられるようにまとめておく必要があります。
分かりやすくするために、ごちゃごちゃと知識を集めるのではなく、必要な知識だけをまとめるように心がけています。
何かの役に立てていただければ嬉しいです。
バイタルサインの正常値(基準値)
項目 | 正常値の範囲 | 備考 |
拡張期血圧 | 89以下 | |
収縮期血圧 | 139以下 | |
脈拍 | 60~100/分 | |
呼吸数 | 12~20回/分 | |
体温 | 36~37℃(腋窩温) |
腫瘍マーカーの正常値(基準値)
主な癌の部位 | 項目 | 正常値の範囲 | 高値になりやすい主な疾患 |
肺がん | CYFRA | 3.5ng/ml以下 | 扁平上皮癌(肺) |
SCC | 1.5mg/ml以下 | 扁平上皮癌(肺、食道、子宮頸部) | |
SLX | 38.0U/ml以下 | 腺癌(肺) | |
CEA | 5.0ng/ml以下 | 腺癌(肺)、大腸癌、卵巣癌、乳癌 | |
Pro-GRP | 46.0pg/ml未満 | 小細胞癌(肺) | |
NSE | 10.0ng/ml以下 | 小細胞癌(肺)、神経芽細胞腫 | |
前立腺がん | PSA | 4.0ng/ml未満 | 前立腺癌、前立腺炎、前立腺肥大 |
乳がん | CA15-3 | 25.0U/ml以下 | 乳癌 |
肝臓がん | AFP | 10.0ng/ml以下 | 肝癌、卵巣癌、精巣癌 |
PIVKA-Ⅱ | 40.0mAU/ml以下 | 肝臓癌 | |
その他 | CA19-9 | 37.0U/ml以下 | 膵臓、胆道、胃、大腸癌 |
CA125 | 35.0U/ml以下 | 卵巣、子宮体、膵臓、胃、大腸がん、子宮内膜症、月経、妊娠、肝硬変、膵炎 | |
I-CTP | 4.5ng/ml未満 | 転移性骨腫瘍 |
血液一般検査
項目 | 正常値の範囲 | 検査の意味 |
赤血球数(R,RBC) Red Blood Cell | 男性410万~530万個/μL 女性380万~480万個/μL | |
ヘモグロビン値(Hb) Hemogurobin | 男性13.0~16.6g/dl 女性11.4~14.6g/dl | 赤血球数が正常でも酸素を運ぶヘモグロビン量が減少する貧血の判断が可能。 |
ヘマトクリット(Ht,Hct) Hematocrit | 男性:40~50% 女性:35~45% | 血液中における赤血球の割合を示す。低いと貧血、高いと多血症の疑い。 |
白血球数(W,WBC) white blood cell | 4000~9000個/μL | |
血小板数(Plt) Platelet | 15万~40万個/μL | |
平均赤血球容積(MCV) Mean Corpuscular Volume | 80~100fL | 赤血球の大きさを表す。大・正・小球性貧血の判断が可能。 |
平均赤血球ヘモグロビン (MCH) Mean corpuscular hemoglobin | 30~35pg | 赤血球1個あたりのヘモグロビン量を示す。 |
平均赤血球ヘモグロビン濃度 (MCHC) Mean corpuscular hemoglobin concentration | 30~35g/dL | 赤血球1個あたりのヘモグロビン濃度を示す。 |
随時更新します。
生化学検査(臓器ごとに特有の指標にわける)
尿検査
項目 | 正常値の範囲 | 検査の意味 |
尿比重 | 1.006~1.022 | |
尿pH | 4.6~7.5 | |
尿たんぱく(P,E) | ||
尿糖(US,UG,Z) | ||
尿潜血(OB) | ||
ビリルビン | ||
尿ケトン体 |
免疫検査
電解質の正常値