歯学部偏差値低い理由5選|年収が低い?学費が高い?

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歯学部の偏差値が低い理由は?

歯学部で1番偏差値が低い大学は鶴見大学で、偏差値は37.5しかありません。

一方、医学部の偏差値は1番低い大学でも60を超えています。

医学部や薬学部などの医療系学部と比べると、なぜ歯学部の偏差値はこんなに低いのでしょうか?

今回は、歯学部の偏差値が低い理由をテーマにお話をさせていただきます。

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歯学部偏差値低い理由① 歯科医師は年収が低いから?

歯学部の偏差値が低い理由で1番言われているのが、歯科医師の年収が低いからです。

厚生労働省の平成28年賃金構造基本統計調査によると、歯科医師の平均年収は、40.3歳で857万円ほどで、そんなに悪くはありません。

しかし、歯科医院は毎年10数件倒産していることから、歯科医は勝ち組と負け組の差が大きいのだと考えられます。

関連記事 医療機関の倒産が増加、要因は歯科医院

以下のデータを見てください。

歯科白書という、歯科医師会が発行している本からの抜粋です。

開業歯科医を5ブロックに分けたときの月収平均です。(2007年)

0~20% —– 15.7万円
20~40% —– 76.3万円
40~60% —– 109.9万円
60~80% —– 153.0万円
80~100% —– 260.9万円

真ん中で109,9万ですが、実際の人数的なボリュームを表す、中央値では103万円です。

出典:開業歯科医の現実とは?

開業歯科医の中には、月収15.7万円の人が20%もいるということがわかります。

一方で、月収260.9万円と高い年収を稼いでいる歯科医もいます。

歯科医は確実に年収1000万円を超える医師とは違って、働いても貧乏な人が存在することがわかるでしょう。

6年間も高い学費を払って、勉強をして、やっと歯科医になって開業しても月収15万円しか稼げない可能性があるのです。

だから、歯科医の人気が低いために、歯学部の偏差値が低いのだと考えられます。

歯科医の年収が低いというよりは、歯科医は全然稼げないリスクがあるといった方が正しいでしょう。

歯学部偏差値低い理由② 歯科医の数が多すぎるから?

歯学部の偏差値が低い理由には、歯科医の数が多すぎることも関係しています

歯科医院の数は、コンビニより多く、歯科診療所の施設数は68590(2018年8月)もあります。

ちなみに、コンビニの店舗数は57956店舗(2017年)なので、歯科診療所はコンビニより1万以上多いのです。

歯科医に対する一定数の需要を無数の歯科医が奪い合っている状況なので、一人あたりの収入が少なくなるのも当然ですよね。

その結果、倒産する歯科医や低収入の歯科医がいるのです。

ここまで歯科医が増加した原因は、歯学部が医学部に比べて設置しやすかったからになります。

そのため、私立の歯学部がたくさん作られ、歯科医が増えていくにつれて、歯科診療所の数もだんだん増加していったのです。

もちろん、行政側もだまっていたわけではありません。

歯学部の定員を削減したりもされました。

しかし、それでも歯科医過剰が予測されたので、さらに定員を削減しようとしたが、私立歯学部の経営が成り立たなくなるということで、反対されてしまったのです。

そして、行政は歯科医師国家試験で歯科医の数を抑制するようになりました。

その結果、歯科医師国家試験の合格率は64.5%(2018年)しかありません。

大学を卒業しても歯科医師国家試験に合格できなければ、何の意味もないのに、合格率が60%程度しかないのですから、歯学部に入るのはリスクがあるともいえるでしょう。

なので、歯科医師国家試験の合格率の低い大学の人気はめちゃくちゃ低くなっているのです。

そのため、歯学部で1番偏差値が低い大学の偏差値は37.5となっています。

歯学部偏差値低い理由③ 頭のいい人は医学部に入るから?

歯学部の偏差値が低い理由は、頭のいい人は医学部を受験するからです。

病気を治したいと考える人が第一選択としてなりたいと考える職業は医師です。

歯科医も病気を治療するという点では医師と同じといえます。

しかし、全身の疾患を対象とする医師に対して、歯科医は歯だけしか扱うことができません。

また、前述したように、歯科医の年収は医師よりも不安定で低いです。

そのため、人の病気を治したいと考える人はまず医師になりたいと考えます。

実際に、歯学部には医学部を目指したが、入れなかった人が行くことが多いです。

結果として、偏差値の高い人が医学部に合格し、医学部に合格できなかった人の一部が歯学部に入ることになるので、歯学部の偏差値が低くなると考えられます。

歯学部偏差値低い理由④ 私立歯学部の学費が高すぎる?

歯学部の偏差値が低い理由は、歯学部の学費が高すぎるからです。

国立大学歯学部の学費は、6年間で349万6800円。

しかし、私立歯学部の学費はほとんどが6年間で2000〜3000万円もするのです。

こちらが私立歯学部の学費一覧になります。

私立歯学部の6年間の学費一覧

大学名6年間学費
北海道医療大学2460万円
岩手医科大学2800万円
奥羽大学2155万円
明海大学1931.2万円
東京歯科大学3214.2万円
日本大学歯学部1690万円
日本歯科大学3141.5万円
昭和大学2200万円
日本大学松戸歯学部2940万円
鶴見大学2790万円
神奈川歯科大学2700万円
日本歯科大学新潟生命歯学部3138万円
松本歯科大学2528万円
朝日大学1888万円
愛知学院大学2862.1万円
大阪歯科大学515万円
福岡歯科大学2630万円

学費3000万円を払ってまで、もしかしたら月収15万円になるかもしれない歯科医になりたいという人はかなり少ないのは当然です。

正直なところ学費3000万円払って歯科医師になるのは割りに合わない場合が多いでしょう。

しかし、すでに親が開業をして、かなり繁盛している場合は別です。

すでに患者さんがたくさんいるなら集客にも困らないですし、開業するときの初期費用がかからないので、子供が歯科医になるメリットがとても大きいのです。

このような、繁盛している歯科医を経営している場合は、学費3000万円を払ってでも息子を歯科医にさせる人は少なくありません。

歯学部偏差値低い理由⑤ 歯科医の需要が減っている?

歯学部の偏差値が低い理由に、歯科医の需要が減っているということが考えられます。

厚生労働省の調査では、昭和62年から平成23年までの24年間で6歳児の虫歯率は半分以下になったとのことです。

厚生労働省の調査によると、むし歯(治療済みを含む)を持つ子どもの割合が急激に減少している事が判明しています。例えば、昭和62年に6歳だった子どもがむし歯になる確率(乳歯・永久歯)は91%でしたが、平成23年に6歳だったの子どものむし歯率は42%で、この24年間でむし歯率は半数以下に改善されました。

出典: 日本の子どものむし歯は急激に減少中!

歯科医といえば、虫歯を思い浮かべる人が多いように、歯科医に通う人の多くの目的は虫歯治療だと考えられます。

その虫歯が減っているということは歯科医の需要自体が減っているといえるでしょう。

そのため、最近の歯科医は歯列矯正などの自由診療に活路を見出しているのです。

歯科医の数がどんどん増加し、一方で、歯科医の需要はどんどん減ってきている。

そのような状況では歯学部の人気が落ちて、偏差値が下がるのも当然のことだといえるでしょう。