バイタルサインとは、人間が生きていることを示す兆候のことです。
主に臨床の現場では、バイタルサインは、血圧・脈拍・呼吸数・体温といった4つの指標を示します。
まず、医療従事者として実力をつけるためにはバイタルサインを覚えておくことが必須でしょう。
今回は、バイタルサインの正常値をまとめます。
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バイタルサインの基準値(正常値)まとめ
バイタルサイン名 | 略語 | 正常値の範囲 | メモ知識 |
血圧 blood pressure | BP | 拡張期血圧 ≦89 | 至適血圧 拡張期<80 収縮期<120 |
収縮期血圧 ≦139 | |||
脈拍 pulse rate | PR | 60/分≦脈拍≦100/分 | 脈拍≧100⇒頻脈 脈拍≦60⇒徐脈 乳幼児は脈拍が速く、高齢者は脈拍が遅い。 加齢につれて、脈拍は遅くなる。 |
呼吸数 respiratory rate | RR | 12~20回/分 | 新生児から成人になるまでは呼吸数は減少していく。 高齢者になると、呼吸数は増加する。 |
体温 body temperature | BT | 36.0℃~37.0℃(腋窩温) | 子供は高め、高齢者は低め。 |
バイタルサインの基準値を覚えるときの注意点
略語と英語表記も覚える
バイタルサインは、医学の英語論文でも必ず出てきます。
なので、英語表記で覚えておくことも必須です。
また、BP、PR、RR、BTと略語で出てくることが多いです。
BPと言われたら、瞬時に血圧だとわかるようにしておくべきでしょう。
バイタルサインを覚える目的
バイタルサインの基準値を調べてみましたが、情報源によって、微妙に数値が異なっていました。
なので、正確な数値を細かく覚えることが重要ではないのでしょう。
あくまで、現場で患者のバイタルサインを調べたときに、瞬時に正常値なのかどうかを判断できることが重要なのだということです。
なので、そのために、上記の数字を覚えておけば臨床の現場でバイタルサインが正常かどうかを瞬時に判断するのに役立つかと思います。
バイタルサインを覚えるコツ
バイタルサインは、基本的に成人のものとなっております。
小児や高齢者では、どのようにバイタルサインが増減するのかを知っておくことも重要ですね。
そうすれば、少ない知識で正常値かどうかを判断することができます。
メモとして表にまとめておいたので、合わせて覚えておくと役に立つでしょう。
ちなみに、血圧に関しては、他の情報源では、正常値をさらに正常高値などにまで分類しており、知識として実践的に使えるものではありませんでした。
そこで、血圧に関しては、正常高値までを含めたものを正常値として記載しております。
覚えるものが多くなりすぎて、覚えきれないと意味がありません。
本サイトでは、必要最低限の情報提供にこだわっております。