四大学連合といった大学群をご存知でしょうか?
読み方は四大学連合(よんだいがくれんごう)になります。
四大学連合とは東京にある4国立単科大学のことをまとめた大学群です。
それぞれ別分野で名の知れた大学ですので、MARCHや関関同立などと比べると受験業界で使われることはあまりないかと思われます。
しかしこの4大学連合は公式にそうした連合を締結しており、大学間のつながりは他のどの大学群よりも強いです。
今回はそんな4大学連合について調べていきましょう。
目次
四大学連合とは?
四大学連合とは、一橋大学、東京工業大学、東京外国語大学、東京医科歯科大学の4大学をまとめた大学群を指します。
この4大学はいずれも上位国立大学で、商学・人文社会領域・工学領域・外国語学領域・医学、歯学領域に特化した大学です。
ですので、この4大学を志望する受験生は基本的に自分の進みたい道が決まっている人、という事になります。
入学後に自分の将来が大学に合わないとなった場合、各大学には他分野の専門が設置されていないため転部はもちろん、聴講も不可能となります。
そこで、4大学連合の4大学が四大学連合憲章に調印し、互いの大学の授業を受けられる複合領域コースを設置しました。
四大学連合の偏差値は?
四大学連合各大学の偏差値は河合塾の偏差値で
一橋大学 67.5
東京工業大学 65.0
東京外国語大学 62.5-67.5
東京医科歯科大学 50.0-70.0
となっています。
国立大学の偏差値算出法でこれだけの数値が出ていますので、いずれの大学も非常にレベルの高い大学といえるでしょう。
四大学連合の序列は?
文系と理系の偏差値を混ぜて比較することはできませんが、一般的には
一橋大学=東京工業大学=東京医科歯科大学(非看護系)>東京外国語大学>東京医科歯科大学(看護系)
という序列になります。
四大学連合の難易度は?
四大学連合の各大学の難易度をほかの大学と比較しますと、一橋大学と東京工業大学は東京一工(東京大学・京都大学・一橋大学・東京工業大学)という大学群に示される通り、東大、京大に匹敵するほどの難関大学です。
東京外国語大学の難易度は旧帝国大学の易しめの学部と同じくらいの難易度という認識でよいでしょう。
東京医科歯科大学も国立医学部というだけあって、非看護系の専攻は東大京大レベルの難易度です。
四大学連合は学歴フィルターを通過できる?
四大学連合の各大学はいずれもその分野では日本最高峰の大学ですので、その分野関係の企業に就職しようとして学歴フィルターに通過できないといったようなことは考えられないです。
また、必ずしもその専門分野を扱うわけではない企業であったとしても四大学連合は十分に高学歴ですので、学歴フィルター原因で落とされるという心配はないでしょう。
四大学連合の各大学の特徴は?
ここからは四大学連合の各大学の特徴について紹介していきます。
一橋大学の特徴
一橋大学は1875年に森有礼が開いた商法講習所を源流に持ち、その分野で日本で最も長い歴史を持つ文系の大学です。
単科大で少人数精鋭の教育方針のため、法学部・経済学部・商学部・社会学部の4学部しかありません。
しかし学部間で互いの授業を受けられたり、教授と学生の距離が近いなどの魅力を持っています。
石原慎太郎や楽天の三木谷社長などを輩出しており日本を動かす人材を輩出している大学といえるでしょう。
東京都国立市の文教都市に位置しており、都心への移動も容易なうえ、落ち着いた地域での大学生活を過ごすことが可能な大学です。
東京工業大学の特徴
東京工業大学は理系、特に工学領域に特化した単科大学です。
もちろん文系の学部はありません。
理系の学部も厳密にいうと学部ではなく大学も学部と大学院が合わさったような「学院」といった形で存在し、その中で「類」や「系」といった分類をします。
また、企業推薦が多く就職に非常に強い大学です。
東京外国語大学の特徴
東京外国語大学は東京都府中市に位置する日本最高峰の外国語大学であり、日本唯一の国立外国語大学です。
現在27専攻語を有し、さまざまな国に特化したスペシャリストを輩出しています。
27専攻語の他にもサンスクリット語・古代教会スラブ語・ラテン語などのいわゆる研究言語についての学習もでき、大学で言語を学びたい学生にとってはこれ以上ない素晴らしい大学です。
東京医科歯科大学
東京医科歯科大学は東京都文京区に位置する大学で、4大学の中では最も都心にあります。
名前の通り、医学系歯学系の大学で、QS世界大学ランキングをもとにすると、医学系は国内4位、歯学系は国内1位(世界でも第5位)と非常に高いレベルが証明されている大学です。
四大学連合を受験する方へのアドバイス
四大学連合を受験する方は、なるべく早いうちから志望校を決めていた方が有利といえます。
もちろん、専門領域の特化した大学であることもその理由に挙がりますが、一橋大学の世界史が顕著な例ですが、どの大学も圧倒的な学力の他に、各大学の傾向に合わせてかなり早い段階からの準備を要求されるのが1番の理由です。