
結論からいうと、通学課程の学部生を同じ条件で比べた場合、学生数が最も多いのは日本大学で、2026年5月1日現在6万6,701人です。
一方、通信制まで含めて「在学生」と呼ばれる人を広く数えると、放送大学は2026年度第1学期に8万7,028人です。ただし、この数字には1科目から学ぶ選科履修生・科目履修生・特別聴講学生も含まれるため、一般的な通学制大学とは条件が異なります。
そこでこの記事では、元のランキングと条件をそろえ、各大学が公表した最新データによる通学課程の学部生(大学院、通信教育課程、短期大学、別科などを除く)でマンモス大学ランキングを作成しました。数字はすべて2026年5月1日現在(放送大学のみ2026年度第1学期)です。
マンモス大学とは?
マンモス大学とは、学生数が多く、規模の大きい大学を表す通称です。
公的な定義や明確な基準はありませんが、この記事では分かりやすく、学生数が2万人以上の大学を「マンモス大学」の目安として考えます。
2万人といえば、一つの町の人口に匹敵するほどの人数です。すごい人の数ですよ。
「マンモス」という巨大な動物のイメージから、規模の大きな大学をたとえてマンモス大学と呼びます。ただし、正式な大学区分ではありません。
また、大学全体の学生数が多くても、学部ごとにキャンパスが分かれていれば、普段のキャンパスで感じる人数は少なくなります。大学全体の学生数と、実際のキャンパスの雰囲気は分けて考える必要があります。
マンモス大学ランキング
日本の学生数が多い大学を、大学公式の最新公表値で同じ条件にそろえた参考ランキングがこちらです。
- 基準日:2026年5月1日
- 対象:通学課程の学部生
- 除外:大学院、通信教育課程、短期大学、別科、付属校、科目等履修生など
| 順位 | 大学名 | 学生数 |
|---|---|---|
| 1位 | 日本大学 | 66,701人 |
| 2位 | 早稲田大学 | 38,297人 |
| 3位 | 近畿大学 | 36,184人 |
| 4位 | 立命館大学 | 34,847人 |
| 5位 | 明治大学 | 32,838人 |
| 6位 | 東洋大学 | 31,805人 |
| 7位 | 東海大学 | 29,462人 |
| 8位 | 法政大学 | 29,115人 |
| 9位 | 関西大学 | 28,968人 |
| 10位 | 慶應義塾大学 | 28,846人 |
| 11位 | 同志社大学 | 27,050人 |
※各大学の公表方法が異なるため、同じ範囲になるよう内訳を確認して集計しています。全国の大学を一元的に並べた公的ランキングではなく、各大学の公式データを基にした参考順位です。候補校は、私学高等教育研究所『私立大学ファクトブック2026』の2025年上位表を基に抽出し、2026年の公表値で更新しました。
表を見て分かるように、通学課程の学部生で比較したマンモス大学1位は日本大学です。日本大学は通信教育部の7,630人も公表していますが、上の6万6,701人には含めていません。大学院生もこのランキングには含めていません。
ただし、日本大学は学部ごとに複数のキャンパスへ分かれています。大学全体では日本一の規模でも、6万人以上の学部生全員が同じキャンパスに集まるわけではありません。
2位は早稲田大学、3位は近畿大学です。早稲田大学は通信教育課程の848人を除いた学部通学課程の人数です。大学院生まで加えると大学によって順位が変わるため、ここでは元記事と同じく学部生だけで比較しています。
近畿大学も複数のキャンパスがあり、医学部、農学部、生物理工学部、工学部、産業理工学部などは主に別々のキャンパスで学びます。マンモス大学らしいにぎわいを期待するなら、大学全体の人数だけでなく、志望学部が通うキャンパスの学生数や立地も確認しましょう。
なお、放送大学は通信制の大学なので上の通学課程ランキングには入れていません。2026年度第1学期の在学生は、教養学部8万3,843人、大学院修士課程3,168人、博士後期課程17人の合計8万7,028人です。このうち、卒業・学位取得を目指す全科履修生等だけでなく、選科履修生、科目履修生、特別聴講学生も含みます。したがって、在学生を広く数えれば放送大学、通学課程の学部生で比べれば日本大学というのが正確な答えです。
学生数の出典(すべて大学公式)
マンモス大学のメリット
私は早稲田大学を卒業し、その後、マンモス大学ではない地方国立大学医学部でも学びました。その経験を踏まえて、学生数が多い大学で感じやすいメリットを紹介します。
もちろん、学生数が多いだけで大学生活が充実するわけではありません。学部、キャンパス、本人の行動によって感じ方は変わります。
マンモス大学はOB・OGが多い
マンモス大学の大きなメリットは、OB・OGが多いことです。
毎年多くの卒業生を送り出しているため、さまざまな業界や地域で同じ大学の卒業生に出会う可能性があります。大学のキャリアセンターや同窓会を通じて、仕事の話を聞いたり、就職活動の相談をしたりできる機会も見つけやすいでしょう。
ただし、同じ大学の先輩がいるから就職や昇進で有利になるとまでは断定できません。人脈は自動的に得られるものではなく、自分から交流することが大切です。
サークルが活発である
マンモス大学は学生数が多いため、サークルや学生団体の選択肢も多くなりやすいです。
早稲田大学には、驚くほどたくさんの種類のサークルがありました。例えばバンド系だけでも複数の団体があり、アットホームなところ、しっかり練習するところなど、雰囲気もさまざまです。
人数が多ければ、一般的な趣味だけでなく、少し珍しい分野の仲間も見つけやすくなります。ただし、活動状況は年度によって変わるため、入学前後に大学公認団体の一覧や新歓情報を確認してください。
知名度が高く、ブランド力も高い
学生数が多い大学は、卒業生、入試、スポーツ、研究、文化活動などを通して大学名に触れる機会が多く、結果として知名度が高い傾向があります。
ただし、学生数の多さと、教育・研究の質、入試難易度、いわゆる大学の序列は別の話です。「マンモス大学だからブランド力が高い」と一律にはいえません。志望校を選ぶときは、学びたい分野、教員、進路実績、学費、キャンパス環境も確認しましょう。
いろんな人と知り合える
マンモス大学では、出身地、興味、得意分野、将来の目標が異なる多くの人と知り合える可能性があります。
授業だけでなく、ゼミ、サークル、学生寮、ボランティア、学内イベントなどに参加すると、学部の外にも交流が広がります。自分とは違う価値観に触れられることは、学生数が多い大学ならではの魅力でしょう。
マンモス大学のデメリット
マンモス大学にもデメリットはあります。
- 人気の授業や食堂、通学路が混雑しやすい
- キャンパスが分かれていると、他学部の学生と会う機会が少ない
- 授業や制度の情報が多く、自分から調べないと必要な情報を逃しやすい
- 人数が多いぶん、少人数の大学より教職員との距離を遠く感じる場合がある
一方で、文化や価値観が多様になりやすく、選択肢が多いことは魅力です。大学では、受け身の姿勢では情報や機会を逃してしまうことがあります。友人、恋人、サークル、留学、就職活動など、何を得られるかは自分の行動にも左右されます。
大学選びでは「大学全体の学生数」だけで決めず、自分が通う学部・キャンパスの人数、授業の規模、サポート体制まで確認してください。行動すれば多くの選択肢に手が届きやすいことが、マンモス大学の本当のメリットだと思います。
気になる大学を、学ぶ内容・学費・通学先で比べよう
大学選びでは、名前やイメージに加えて、学べる分野、学費、キャンパスの場所、入試方式も確認してみましょう。大学公式サイトやパンフレットを見比べると、違いを整理しやすくなります。
資料請求をする場合は、進学を検討している学校の資料を選びましょう。募集要項や出願日程は、各大学の最新の公式情報もあわせて確認してください。
