
河合塾の全統記述模試の難易度はどれくらいなのでしょうか?
全統記述模試は、国公立大の二次試験や私立大入試に向け、記述力・論述力を確認する模試です。筆者は標準的な問題で実力を確かめやすいと感じましたが、難しさは教科・受験回・学習の進み具合によって変わります。
「偏差値が低いから実力がない」とすぐに決めつけず、同じ模試の成績推移と、解けなかった問題を一緒に見ていきましょう。
河合塾全統記述模試の難易度は?
筆者の受験時の感覚では、全統記述模試は基礎から標準的な学習の成果を確認しやすい模試でした。
私は2回大学受験を経験しており、現役時は早稲田、再受験時は国立医学部に合格しましたが、どちらのときも河合塾の全統記述模試は第一回から第三回まですべて受験しました。
河合塾の全統記述模試は問題の難易度自体も標準問題が多いと感じ、学習の成果を確認するのに役立ちました。ただし、これは筆者が受けた当時の感想です。現在のすべての回が同じ難易度という意味ではありません。
公式には、国公立大二次・私立大入試に必要な記述力・論述力を養成する模試として案内されています。答えを選ぶだけでなく、考え方や説明を答案にまとめる練習にも使えます。
駿台全国模試・進研模試とは単純比較できない
以前の受験経験では、全統記述模試より駿台全国模試を難しく感じました。駿台も駿台全国模試を難関大向けのハイレベルな模試と説明しています。
一方、各社の模試では出題範囲、受験者、答案の形式などが異なります。「駿台>河合塾>進研」とどの教科・どの回にも当てはまる順位をつけたり、偏差値を一定の差で換算したりはできません。
筆者の実際の点数を比べたい方は、駿台全国模試と全統記述模試の受験結果をご覧ください。
全統記述模試の偏差値は低めに出る?
偏差値は、その模試を受けた集団の中での位置を示す数字です。問題が難しくて点数が下がっても、平均点や点数のばらつきによって偏差値は変わります。「問題が難しい=偏差値が必ず低くなる」という関係ではありません。
別の模試より数字が低くても、その差だけで学力が落ちたとは判断できません。次の3点を確認しましょう。
- 同じ全統記述模試で、科目ごとの成績がどう変わったか。
- 平均点と比べて、どの分野で点数を落としたか。
- 志望校の科目・配点を考えた判定と、今後補いたい分野は何か。
成績表の見方は河合塾の個人成績の案内でも確認できます。違う模試の偏差値を並べるだけでなく、苦手分野を探す材料にしてください。
第1回・第2回・第3回で難易度は変わる?
回が進むと出題範囲が広がる科目があります。ただし、「第1回は易しい、第3回は必ず難しい」とは言い切れません。
2026年度の数学Ⅲ型を例にすると、範囲は次のように変わります。
| 回 | 数学Ⅲ型の範囲の違い |
|---|---|
| 第1回 | 数学Ⅲの微分法・積分法と、数学Cの平面上の曲線を除く。 |
| 第2回 | 数学Ⅲは積分法の面積まで。数学Cの平面上の曲線を除く。 |
| 第3回 | 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・Cの全範囲。 |
出典:河合塾の第1回・第2回・第3回の出題範囲。数学Ⅰ型・Ⅱ型や他の科目は、それぞれの案内で確認してください。
現役生の学習が進むことも、模試の数字を読むときに考えておきたい点です。第一回のときは浪人生の場合、前年に勉強した内容が得点につながることがあります。
しかし、自分の学習が進まないまま周囲の成績が伸びれば、後の回で相対的な位置が下がることもあります。逆に、前回は未習だった分野を学び終えたことで点数が上がる場合もあります。回の名前だけでなく、範囲と自分の答案を見ましょう。
2026年度の全統記述模試の日程
下表は個人申込・公開会場受験の年間スケジュールです。自宅受験は日程が異なり、会場による変更や未実施もあります。学校申込の方は学校からの案内を優先してください。
| 模試 | 公開会場の実施日 |
|---|---|
| 第1回全統記述模試 | 2026年5月10日(日) |
| 第2回全統記述模試 | 2026年8月23日(日) |
| 第3回全統記述模試 | 2026年10月4日(日) |
2026年10月11日確認。受験方法ごとの日程・申込締切・変更情報は、河合塾の全統模試年間スケジュールで確認してください。
全統記述模試の判定は信用していい?
判定は学習計画や出願を考える有用な材料ですが、合否を保証するものではありません。
実際の志望校の試験と全統記述模試では、出題傾向や難易度が違います。模試の結果に加えて、志望校の過去問との相性、科目ごとの配点、残りの学習期間も確認しましょう。
河合塾の模試判定システムでは、合格可能性を次の目安で表示しています。
| 判定 | 合格可能性の目安 |
|---|---|
| A | 80%以上 |
| B | 65% |
| C | 50% |
| D | 35% |
| E | 20%以下 |
「E判定なら5人に1人は必ず受かる」「A判定なら必ず20%が落ちる」という意味ではありません。「以下」「以上」を含む目安であり、個人の合否を確定する数字ではないからです。
くれぐれもA判定をとれたからといって、勉強時間を減らすなんてことはしないようにしてください。
E判定だからといってあきらめずに、勉強を継続していきましょう。同時に、足りない点数と残り時間を確かめ、併願校も含めて先生と相談すると判断しやすくなります。
具体的な考え方は模試の判定基準と志望校の判断、高3の方は高3模試でE判定だったときの対策も参考にしてください。
点数・判定を次の学習に活かそう
全統記述模試で自分の成績を継続して確かめることは、学習の進み具合を知る助けになります。偏差値60や70などの目標を置くなら、同じ模試・同じ科目で推移を見ていきましょう。
記述式では、知識不足に加え、説明の抜けや計算過程、時間配分も見直してみてください。模試の解き直しのやり方では、間違いを分類して復習する手順をまとめています。
なお、マーク式模試について、筆者には次の経験もあります。
私はセンター本番で9割以上とれましたが、河合塾の全統マーク模試では8割ちょっとしかとれていませんでしたからね。
これは旧センター試験時代の個人的な結果です。現在の共通テストでも同じだけ点数が伸びるという意味ではありません。現在の形式は全統共通テスト模試の難易度と結果の見方で確認できます。
