美大落ちって何なのか?
美大とは美術大学の略で、美大落ちとは美術大学に落ちたので行きたかったけど行けなかった人のことをいいます。
今回は、美大落ちの原因や落ちたらどうなるか、美大落ちの有名人ついて詳しく紹介していきましょう。
美大落ちとは?
美大落ちとは、美術大学に落ちた人のことをいいます。
美術大学は、日本に74大学ほどあるのですが、「どうしても東京芸術大学に行きたい!」という人もいて、浪人して行きたい美大を何度も挑戦する人もいるのです。
しかし、途中で諦めてしまい、就職したり、別の進路に切り替えるという人も少なくありません。
そういう人のことを美大落ちというのです。
芸術系大学で、日本最難関の東京芸術大学の美術学部は、2017年の倍率が12.4倍とかなりの狭き門となっています。
なので、実は美大って入るのがめちゃくちゃ難しい大学なんですよね。
美大落ちの原因は?
美大落ちの原因は、学科ができなかったか、実技ができなかったか、または学科と実技が両方できなかったかのどれかです。
美大の入試は、学科(英語・国語など)と実技によって行われます。
大学によりますが、学科:実技=4:6といった配点になることが多いようです。
学科試験には、満たさなければいけない最低の点数があって、その点数を満たしていないと、いくら実技がよくても不合格になります。
なので、美大には、学科と実技の両方ができなければ合格できません。
美大って実技が重要視されそうなイメージですが、やはり大学入試というものは公平性を求められるため、学科もできなくてはいけないようになっているのです。
実際、実技はトップレベルだったが、学科が全然ダメで不合格になった人もいます。
逆に、学科はできたが、実技がダメで合格できない人も少なくありません。
美大に合格したいなら、実技と学科のどちらもちゃんと対策して受験に挑むことが大切なのです。
美大に落ちたらどうなる?
美大に落ちたら、普通の大学に行くか、専門学校に進学するしかないと思います。
美大に落ちたらどうなるのか考えておくことも大切です。
失敗したときのことも考えて人生設計をしておきましょう。
美大を受験する人って、美大受験予備校に通って、実技と学科(英語や国語など)の対策をする人が多いです。
学科も勉強するとはいっても、実技と平行して対策するので、美大を諦めて普通の大学を目指すからといって偏差値の高い大学に合格できるわけではありません。
そのため、美大を諦めてから普通の大学を目指すとなると、もう1年浪人する必要があり、あまりおすすめではないです。
せっかく美大を目指して実技を勉強してきたので、その経験を活かせるデザインや芸術の専門学校に行くのが良いでしょう。
専門学校だと、美大ほど芸術を突き詰めることはできないでしょうが、好きな芸術に仕事として関われるので満足度も高いはずです。
美大落ちの有名人は?
美大落ちの有名人を探したところ、あのヒトラーが美大落ちだったとのことです。
昔は、現代ほど美大の数も少なく、美大への進学は超難関だったそうで、ヒトラーは、かなり上手な絵を書く技術がありながら美大落ちとなってしまったといわれています。
絵がかなり上手だったので、めちゃくちゃ努力したということが伺えました。
しかし、その努力がかなわなかったことがヒトラーの人格を歪めてしまったのかもしれません。
美大落ちのコンプレックスは強い?
美大落ちのコンプレックスは強いです。
美大を志望する人って、小さいころから絵が好きで多くの時間を絵に費やしています。
なので、自分には絵しかないと思って美大を目指す人が多いんですね。
その自分の唯一の特技である絵が否定されてしまうと強いコンプレックスができてしまいます。
そもそも絵って人によって評価が分かれるので、いくら自分で良い作品だと思っても、採点する人によって良い、悪いが分かれるでしょう。
なので、美大に落ちたことに納得いかないことも多いのです。
あのピカソも生前は全く評価されていなかったように、絵の評価ってかなり曖昧になっています。
そのため、美大の採点基準も曖昧なので、こうしたら合格できるということもありません。
つまり、時間をかけたからといって美大に受かるわけではないのです。
同じ美術予備校で、毎日遊んでいた子が合格したのに、毎日頑張って勉強していた自分が落ちてしまうことも少なくありません。
頑張ったのに、うまく行かなかった経験ほど心にぐさっと突き刺さるものはないですからね。
なので、美大落ちのコンプレックスは強くなってしまうのです。