北海道大学総合入試とは?
北海道大学には、総合入試という面白いシステムがあります。
1年生のときは、広く一般教養を勉強し、2年次から希望の学部へ進学し、専門的な学問を勉強できる学部のことです。
どの学部へ行くかを大学に入学した後に決めることができるのが特徴となっています。
今回は、北海道大学総合入試をテーマにお話をさせていただきます。
目次
北海道大学総合入試とは?
北海道大学総合入試とは、1年次は幅広く教養科目を勉強し、2年次に、1年次の成績上位者から希望の学部へ進学できるシステムです。
まだ何も知らない高校生という段階で学部を選ぶと大学に入ってから後悔する人がたくさんいます。
しかし、総合入試で入学すると、いろいろと経験をした上で、将来の人生に大きく関わる学部を決めることができるので、学部選びで後悔する人が少なくなるのです。
自分の好きな学問を学べることは、学生のやる気につながり、大学にとっても、学生にとってもメリットがあります。
東京大学が導入している2年から学部を選ぶことができる進学振分けというシステムと同じですね。
北海道大学に入学できるような頭の良い学生が本当に自分の好きな学問を勉強するというのは、社会にとっても大変意義のあることになるでしょう。
なので、北海道大学の総合入試というシステムはとても良い制度であり、今後他の大学にも広まってほしいですね。
北海道大学総合入試のメリットは?
学部選びで後悔する可能性がなくなる
総合入試で入ると、学部選びで後悔することがなくなるでしょう。
高校生のときに学部を選ぶよりも、大学に入って1年間さまざまな経験をしたり、実際に学部の先輩に話を聞いた上で、学部を選ぶと後悔することはなくなります。
どの学部に行くかでなれる職業がだいたい決まってきます。
なので、学部選びでおおよその人生が決まるといってもいいでしょう。
高校生のときに忙しい受験生活の中で選んだ選択で人生が決まってしまうのはもったいないです。
大学生になってからじっくりと学部を選べるというのは大きなメリットといえるでしょう。
本気でやればどの学部も狙える?
北海道大学の総合入試では、文系から理系、理系から文系という進学もできます。
しかも、かなりの難易度ですが、医学部医学科への進学できる可能性もあるのです。
ちなみに医学部医学科の定員は5名。
文系から理系というような自由度の高い進学も可能な総合入試という制度は、やりたいことがわからない人にとっては、かなり魅力的といえるでしょう。
北海道大学総合入試のデメリットは?
大学に入ってからも人気学部を目指すならかなり勉強が必要?
医学部、獣医学部、歯学部などの人気学部に進学するには、1年次でかなりの高成績をとらなくてはいけません。
なので、人気学部を目指すなら、大学に入ってからもめちゃくちゃ勉強する必要があります。
バイトやサークルなどをせずに、希望の学部に進学するために、大学の勉強に注力するのはかなり大変なことでしょう。
周りが遊んでいる中で勉強をするのは、よほどの覚悟がないとできないことだと思います。
ただ、普通の学部に進学する方にはあまり関係がないことかもしれませんね。
良い成績をとるには情報収集や運もいる?
良い成績をとりたいなら、頑張って勉強すればいいだけでしょと思う人がいるでしょう。
それなら、医学部でも狙ってやろうという人もいるかもしれません。
しかし、大学の授業で良い成績をとるには、努力だけでは良い成績をとることはできないのです。
医学部などの人気学部を狙うなら、かなりの情報収集も必要となるでしょう。
大学の試験は、どの科目をとるかで良い成績をとれるかどうかの難易度が全然違います。
そのため、良い成績をとりやすい科目をとるかどうかで成績はガラリと変わってくるのです。
なので、どの科目が良い成績をとりやすいかなどの情報収集が必要となるでしょう。
また、過去問や資料などがあれば手に入れる必要がありますし、試験の範囲も膨大なので、良い成績をとるには、情報収集力や運も必要となってきます。
ただ勉強すれば良いわけではないので、総合入試で入って、医学部を目指すというのはあまり現実的ではありません。
北海道大学総合入試の難易度は難しい?
北海道大学総合入試文系の難易度は?
北海道大学の総合入試文系の難易度は高めです。
総合入試文系は、学部個別の一般入試よりも偏差値、倍率がどちらも高くなっています。
文系の受験生は、この学部でないといけないというのがあまりないから総合入試に魅力を感じる人が多いのだと考えられます。
文系学部はどの学部に入っても将来の選択肢が狭まるということはあまりないですから、当然のことでしょう。
とりあえず、総合入試で入学して、興味が出た学部に進学するのは良いと思います。
北海道大学文系の偏差値・倍率まとめ
偏差値 | 学部学科 | 2018倍率 | 2017倍率 |
62.5 | 総合入試文系 | 3.6 | 3.4 |
60 | 文学部 人文科学科 | 2.4 | 3 |
57.5 | 教育学部 教育学科 | 2.3 | 3.4 |
法学部 法学科 | 2.4 | 2.2 | |
経済学部 | 2.7 | 2.2 |
※前期日程の偏差値と倍率を比較
北海道大学総合入試理系の難易度は?
北海道大学総合入試理系の難易度は、医学部、獣医学部、歯学部よりは低いが、水産学部よりは高くなっています。
医学部などの医療系学部を受験する人は目的意識が高く、絶対に医学部でないといけないんだ!という人が多いため、医療系学部は偏差値が総合入試よりもかなり高いですね。
北海道大学理系の偏差値・倍率まとめ
偏差値 | 学部学科 | 2018倍率 | 2017倍率 |
65 | 医学部 医学科 | 3.2 | 3.1 |
獣医学部 共同獣医学科 | 4.6 | 4.1 | |
60 | 歯学部 歯学科 | 3.6 | 3.2 |
57.5 | 総合入試理系|数学重点 | 3.7 | 2.9 |
総合入試理系|物理重点 | 2.6 | 2.4 | |
総合入試理系|化学重点 | 2.7 | 2.3 | |
総合入試理系|生物重点 | 2.4 | 2.6 | |
総合入試理系|総合科学 | 2.2 | 2.5 | |
55 | 水産学部 | 2.7 | 2.6 |
※前期日程の偏差値と倍率を比較
北海道大学総合入試理系の重点科目とは?
北海道大学総合入試理系には重点科目というものがあります。
重点科目として選んだ科目は、配点が50点アップするのです。
なので、得意な科目が重点科目となった受験方式で受験すると有利になります。
得意科目がない方は、総合科学という試験方式で受験すれば、理科は2科目とも75点満点で受験可能なので、おすすめです。
北海道大学総合入試理系の配点
選抜群 | 数学 | 主要理科 | その他の理科 | 外国語 |
数学重点 | 200点 | 50点 | 50点 | 150点 |
物理重点 | 150点 | 100点(物理) | 50点 | 150点 |
化学重点 | 150点 | 100点(化学) | 50点 | 150点 |
生物重点 | 150点 | 100点(生物) | 50点 | 150点 |
総合科学 | 150点 | 75点 | 75点 | 150点 |