旧三商大といった大学の括りはご存知でしょうか。
屈指の進学校に通っていた文系の生徒さんなどはなじみ深いかもしれません。
今回はそんな上位国立大学の旧三商大について調べていきましょう。
旧三商大とは?
旧三商大とは、戦前に旧高等商科学校であった東京商科大学(旧東京高等商業学校)、神戸商業大学(旧神戸高等商業学校)、大阪商科大学(旧大阪市立高等商業学校)のことを指します。
大学群で言うと現在の一橋大学・神戸大学・大阪市立大学のことを指します。
いずれも由緒ある国立大学で難易度は国立大学の中でもかなり高くなっています。
旧三商大の偏差値は?
旧三商大の偏差値は
一橋大学 67.5
神戸大学 60-62.5
大阪市立大学 57.5-60.0
※河合塾の偏差値より
となっています。
旧三商大の序列は?
旧三商大の序列は、上記の偏差値のとおり、一橋大学>>神戸大学>大阪市立大学の認識で正しく、偏差値で示されている通り、やはり一橋大学は旧三商大の中でも群を抜いた難易度となっています。
旧三商大の難易度は?
他の大学名を挙げて難易度を示すと、まず旧三商大TOPである一橋大学は京都大学に匹敵する難易度を誇ります。
特に、入試問題では毎年奇問が出題されており総合的に入試問題の難易度は東大京大を超えているといって間違いありません。
次点で神戸大学。
神戸大学の難易度は旧帝と変わらないと考えて構いません。
とくに経営学部はさすが旧三商大といったところで、非常にレベルが高いです。
大阪市立大学は神戸大学よりやや易しめなだけで、その実力は圧倒的です。
私は関西在住ですが関西の大学群の序列として関西圏内では京都大学>大阪大学>神戸大学>大阪市立大>大阪府立大学・同志社大学>関西学院大学>立命館大学という総合評価が一般的です。
✅ 大学群の名称一覧やランキングを知りたい方はこちらの記事を御覧ください。
関連記事 大学群名称・通称一覧|レベルや偏差値ランキングは?
旧三商大は学歴フィルターを通過できる?
まず、どんなに厳しいフィルターでも一橋大・神戸大が学歴フィルターが原因で不採用といったことはないといえます。
大阪市立大学もよっぽど厳しい旧帝大・早慶の学歴フィルターでないかぎり、学歴フィルターによる不採用はないといえます。
特に関西圏の企業においてそのようなことは無いと断言できます。
旧三商大の各大学の紹介
一橋大学の特徴は?
一橋大学は、1875年に森有礼が開いた商法講習所を源流に持ち、その分野では日本で最も長い歴史を持つ文系の大学です。
単科大で少人数精鋭の教育方針のため、法学部・経済学部・商学部・社会学部の4学部しかありません。
しかし学部間で互いの授業を受けられたり、教授と学生の距離が近いなどの魅力を持っています。
石原慎太郎や楽天の三木谷社長などを輩出しており日本を動かす人材を輩出している大学といえます。
東京都国立市の文教都市に位置しており、大学もその周りも落ち着いている印象です。
神戸大学の特徴は?
神戸大学は兵庫県神戸市に位置する大学です。
私自身かつて神戸市在住であったので、模試やセンター試験の会場として何度も足を運びました。
さすが神戸というだけあって文系の六甲台第一キャンパスは国立大学らしからぬおしゃれさがあります。
かなりの大学自体が高地にあり、工学部などのある六甲台第二キャンパスには神戸の街並みが展望できるデッキもあります。
大阪市立大学の特徴は?
大阪市立大学は大阪府大阪市に位置する公立大学。
大阪といえば大阪大学や関西大学が有名ですが、大阪市立大学が1番大阪の中心部に近い大学です。
こちらも旧三商大として商学部や経済学部が看板ですが大阪市立大学は公立大学ながら医学部も強いことで名が知れています。
関西圏では企業からの評価も非常に高く、商学や経済学を学びたい受験生の方々にはかなりオススメの大学です。
旧三商大を受験する際の注意事項
商学・経済学系を志望する受験生なら、この旧三商大の経済・経営・商学部系に志望校を絞りたいと考える方も多いかと思います。
その際に注意すべきこととして、神戸大学と大阪市立大学は入試科目が同じで問題の難易度は神戸大学のほうが少し難しい程度の差で済みますが、一橋大学だけは科目数・問題傾向・難易度の面で神戸大学や大阪市立大学と大きく異なっているということが挙げられます。
大阪市立大学を志望していて、センターの得点で志望校を神戸大に変更することはできても、大阪市立大学や神戸大学を志望していて、センター直後に一橋大学に変更するということはほぼ不可能です。
一橋大学を志望したい受験生は早めに一橋大学の問題傾向を知って、特に世界史などでは教科書を超えた範疇でも対策を打つ必要があります。
さいごに
旧三商大の3校は昔から国を支えてきた由緒ある伝統校です。
合格にはかなりの実力を要しますが、研究レベルの高いこの3校で充実した大学生活を送ってみるのはどうでしょう。