東京6音大ランキングをテーマにお話をしたいと思います。
音大はどうしてもランキングをつけるのが難しいです。
普通の大学みたいに試験で合否が決まるのではなく、実技が合否に大きく影響するからです。
今回は、さまざまな視点から東京6音大ランキングを考えてみました。
あなたの行きたい音大選びの参考になればうれしいです。
目次
偏差値でみた東京6音大ランキング
以下の表が偏差値でみた東京6音大ランキングになります。
順位 | 音大名 | 偏差値 |
1位 | 東京芸術大学 音楽学部 | 61 |
2位 | 桐朋学園大学 音楽学部 | 47 |
3位 | 東京音楽大学 音楽学部 | 40 |
4位 | 武蔵野音楽大学 音楽学部 | 38 |
5位 | 国立音楽大学 音楽学部 | 35 |
6位 | 昭和音楽大学 音楽学部 | 35 |
東京芸術大学音楽学部だけ偏差値が61と圧倒的に高くなっています。
これは、東京芸術大学だけが国立大学だからなんです。
つまり、東京芸術大学だけ授業料が年間50万円と圧倒的に安いからなんですね。
一方、東京6音大の他の大学はどこも年間200万円の授業料が必要なんですよ。
なので、授業料が安い東京芸術大学はめちゃくちゃ人気が高くなっています。
また、東京芸術大学は国立大学なので受験するにはセンター試験を受験する必要があるのです。
最低国語と英語の2科目は受験しなければいけません。楽理学科、音楽環境創造学科は3科目受験する必要があります。
こういった事情のために、東京芸術大学の偏差値だけ異常に高いんです。
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倍率でみた東京6音大ランキングはどうなるのでしょうか?
以下の表が倍率でみた東京6音大ランキングになります。
順位 | 音大名 | 2017倍率 | 2016倍率 |
1位 | 東京芸術大学 音楽学部 | 3.7 | 3.4 |
2位 | 昭和音楽大学 音楽学部 | 1.5 | – |
3位 | 東京音楽大学 音楽学部 | 1.3 | 1.2 |
4位 | 武蔵野音楽大学 音楽学部 | 1.1 | 1.1 |
5位 | 桐朋学園大学 音楽学部 | 1.1 | 1.1 |
6位 | 国立音楽大学 音楽学部 | 1.0 | 1.1 |
※2017年の倍率で順位付け
やはりここでも国立大学の東京芸術大学 音楽学部が圧倒的に人気ですね。
一方、他の音大は倍率が1倍ちょっとしかありません。
受験生の半分以上が合格するってちょっと簡単すぎるような気もしますね。
もちろん、高度な音楽教育を10年以上続けてきた音楽のエリートばかりが受験する中での1.1倍ですから、素人が受験しても到底受かるはずはありません。
しかし、倍率だけ見ると、音大って人気ないことが分かりますね。
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以下の表は、東京6音大学費ランキングになります。
順位 | 音大名 | 学費(初年度納入金額) |
1位 | 東京芸術大学 音楽学部 | 817,800円 |
2位 | 武蔵野音楽大学 音楽学部 | 2,210,000円 |
3位 | 国立音楽大学 音楽学部 | 2,217,000円 |
4位 | 昭和音楽大学 音楽学部 | 2,295,500円 |
5位 | 東京音楽大学 音楽学部 | 2,312,000円 |
6位 | 桐朋学園大学 音楽学部 | 2,706,600円 |
※学費(初年度納入金額)で順位付け
東京芸術大学は学費が圧倒的に安いですね。
人気なのも当然だと思います。
他の音楽大学はどこも200万円以上と大変高額です。
よほど裕福な家庭でなければ、音楽大学に行くのは難しいでしょう。
そもそも音楽大学にいくことができるほどの音楽教育を受けるにはかなりのお金がかかります。
有名な先生に指導してもらうというのも一部のお金持ちでないと難しいのではないでしょうか。
そのため、私立の音楽大学は受験できる人自体が限られてくるのだと考えられます。
だから、私立の音楽大学の倍率はめちゃくちゃ低いんでしょうね。
一般的に、音楽大学の就職は普通の大学よりもかなり悪いです。
音楽大学に入学できても音楽でご飯を食べていける人はごくわずかという厳しい業界となっています。
なので、よほどお金に余裕のある家庭でないと音楽大学への進学はおすすめできませんね。
もしくは、音楽で食っていけるほどの才能があるのなら別ですが。
東京6音大進学率ランキング
東京6音大ランキングを進学率で作成しました。
順位 | 音大名 | 2017進学率(%) |
1位 | 東京芸術大学 音楽学部 | 31.8 |
2位 | 東京音楽大学 音楽学部 | 26.6 |
3位 | 武蔵野音楽大学 音楽学部 | 23.7 |
4位 | 桐朋学園大学 音楽学部 | 23.1 |
5位 | 国立音楽大学 音楽学部 | 10.3 |
5位 | 昭和音楽大学 音楽学部 | 9.9 |
大学院に進学するということは、音楽一本で食っていこうという強い意志があるからできることなのではないでしょうか。
とすると、大学院進学率は大学の音楽におけるレベルを反映しているとも考えられます。
上の表を見ればわかりますが、東京芸術大学がまたもや1位です。
東京芸術大学は音大の中ではいろんな点でレベルが高いといえるのではないでしょうか。
東京6音大就職率ランキング
音楽大学は一般的に就職が悪いといわれています。
今は音楽業界は縮小していく一方ですし、音楽一本で食っていくのは難しいんですよ。
かといって、他の業界もそれは同じなわけで、簡単には他の業界に就職することもできないということになっています。
そのため、音大卒業後は学校の音楽の先生になる人も多いんですよ。
先生は公務員なので安定していますから。
そういった事情もふまえて音大に行くなら就職率も調べておいた方がいいですよ。
以下が東京6音大の就職率ランキングになります。参考にしてください。
順位 | 音大名 | 2017就職率(%) |
1位 | 武蔵野音楽大学 音楽学部 | 50.2 |
2位 | 昭和音楽大学 音楽学部 | 48.8 |
3位 | 国立音楽大学 音楽学部 | 46.6 |
4位 | 東京音楽大学 音楽学部 | 30.2 |
5位 | 桐朋学園大学 音楽学部 | 30 |
5位 | 東京芸術大学 音楽学部 | 16.8 |
進学率が高い音大ほど就職率が低い傾向がありますね。
進学率がトップだった東京芸術大学の就職率は最低の16.8%となっています。
やはり、東京芸術大学に入ったんだから音楽で食っていこうという人が多いのかもしれません。
しかし、予想通り音大の就職率は悪いですね。
進学か就職をした人で全体の5~6割程度ですから、それ以外の人は一体どうなったのでしょうか?
フリーターをしながらフリーランスで音楽活動を続けている人がたくさんいるのでしょうか?
普通の大学なら就職率は90%を超えるのが普通ですから、音大の就職率はかなり悪いというのが分かると思います。
✅ 音大卒業後の就職先や進路について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
参考記事 音大卒業後の就職先や進路は?フリーター?留学?音楽で食えるの?
学科ごとの東京6音大ランキング
音大は学科ごとにどの音大が有名というのがあるんです。
有名な先生がいるとか実績があるとかさまざまな判断基準があるので、これだというランキングを作るのは困難です。
ネット上の評判を総合すると学科ごとにランキングは以下のようになります。
ピアノ :東京芸大=東京音大=桐朋学園>昭和音大>国立音大>武蔵野音
声楽 :東京芸大>国立=昭和>東京>武蔵野>桐朋
弦楽器 :芸大>桐朋>東京>国立>武蔵野>昭和
管楽器 :芸大=昭和>国立>武蔵野>東京>桐朋
指揮作曲:桐朋>芸大・・・
先ほども申しましたが、どの学科が上かというのは個人の主観によるものが大きいので参考程度にすればよいかと思います。
音楽で食っていけるかはあなた次第?
どの音大に入ったとしても音楽で食べていけるかはあなた次第ですよ。
いくら才能があって、良い音大に入っても、結局入ってから努力しなければいい音楽家にはなれません。
かといって、努力したからといって成功するとは限らないのが厳しいところですが。
でも、努力しないと成功する確率はゼロだから頑張るしかないんです。
音大卒は就職が悪いので、音大卒を活かしてどう生きていくかを真剣に考えるべきだと思います。
音大を志望するなら、卒業後のライフプランまで考えて進学先を選びましょう。
音大の選び方は?
東京芸術大学は国立大学で授業料が安いのでおすすめです。
家庭の事情的に東京芸術大学しか受験させてもらえない人も多いと思います。
私立大学が選択肢としてあるのならば、教えてもらいたい先生がいるかどうかが重要なのではないでしょうか。
普通の大学だとそういったことを基準に大学を選ぶということはありませんが、音楽などの芸術系の大学なら有名な先生に師事することが大切といいますからね。
これからの時代に音楽で食っていくには?
ただ、これからの時代、音楽で食っていくにはただ、楽器の演奏がうまいだけではお金を稼ぐのは無理だと思います。
youtuberのgoosehouseやヒカキンみたいに音楽だけでなく、自分自身のキャラや個性を売りにして音楽は一つの個性として受け入れてもらう。
そんな時代になってきているのではないかと思います。
音大で純粋に音楽だけを学んだ人よりも、音楽の専門学校でダンスなどの別のエンターテイメントに触れる環境の方が仲間もできるし、刺激も受けれていいのではないでしょうか?
そして、音大よりも音楽の専門学校に行きながらYoutubeなどで作品を発表していく方が音楽で食っていくことは可能になると私は思うのです。
少なくともYoutubeのような新しい時代の波に乗れる人だけが生き残っていくことは間違いありません。
音大志望の方も一度、以下のサイトで無料で音楽専門学校の資料を請求してみてはどうでしょうか?
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音大に進学するか、専門学校に進学するかで人生は全く変わってきます。
ちゃんと比較検討して進学先を決めましょう。