恋愛小説おすすめランキングです。
胸キュンできるものから甘酸っぱい片思い小説まで、様々な恋愛模様を描いた作品からおすすめ恋愛小説を紹介させていただきます。
ジャンル関係なく面白い小説をまとめた面白い小説ランキングもおすすめです。
目次
- 恋愛小説おすすめランキング50
- 21位 夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦
- 20位 ぼくは明日、昨日のきみとデートする/七月隆文
- 19位 Teddy bear/べあ姫
- 18位 存在の耐えられない軽さ/ミラン・クンデラ
- 17位 伊藤くん A to E/柚木麻子
- 16位 スタイリッシュ・キッズ/鷺沢萠
- 15位 大統領のクリスマスツリー/鷺沢萠
- 14位 僕は何度でも、きみに初めての恋をする。/沖田円
- 13位 きいろいゾウ/西加奈子
- 12位 セレンディピティ/マーク・クライン・池谷津代
- 11位 冷静と情熱の間/江國香織
- 10位 恋する女たち/氷室冴子
- 9位 サムシングブルー/飛鳥井千砂
- 8位 きらきらひかる/江國香織
- 7位 植物図鑑/有川浩
- 6位 くまちゃん/角田光代
- 5位 神様のボート/江國香織
- 4位 試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。/尾形真理子
- 3位 海の見える街/畑野智美
- 2位 放課後の音符/山田詠美
- 1位 陽だまりの彼女/越谷オサム
恋愛小説おすすめランキング50
21位 夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」が主人公の話。ちょっと能天気で、鈍感なこの黒髪の乙女は、何度どこであっても、偶然ですね。の一言です。この恋愛、どうなるの?先が予測できません。
黒髪の乙女が鈍感すぎて、本当にじれったく感じるのですが、でも二人のやり取りはとっても愛らしいのです。彼らに降りかかる事件を解決していきながら、ゆっくりと育む友情や愛情が見所です。
20位 ぼくは明日、昨日のきみとデートする/七月隆文
物語は冴えない大学生の主人公高寿が、電車の中で愛美に一目惚れするところからはじまります。
一見普通のカップルのようですが、愛美はとっても泣き虫です。
名前を呼んだとき、キスをしたときにも泣いてしまいます。
その涙の理由がわかるとき、あまりにも切なくて涙がこぼれました。
何度も読み返したくなる大好きな作品です。
19位 Teddy bear/べあ姫
主人公の鈴木晴奈は、高校に通う意味を見出せず、高校に行かなくなりクラブに通ったりと荒れてしまうのです。
ぞんな時に塚本成也と出会い、あるきっかけで付き合うようになります。
成也の激しい束縛が嫌になり別れてしまうのですが、その束縛には理由があったのです。
作品名も可愛く胸キュンするような小説かなと思って読み始めましたが、読み終わった後には色々考えらされ、涙が止まらないような切ない恋愛小説でした。
18位 存在の耐えられない軽さ/ミラン・クンデラ
ハンサムで優秀な外科医トマーシュは、女性に対して肉体的な愛と恐怖という矛盾する感情を抱きながらも、複数の愛人たちとのあいだで、充実した独身生活を送っていました。ある日、そんなトマーシュのもとに、偶然、田舎町で知り合ったテレーザという名の娘が訪ねてきて……。
単なる恋愛小説ではありません。
大きな決断を前にしたとき、人はどう生きるか。肉体的な愛と精神的な愛は両立しないのか。
そうした問題について、この小説の登場人物たちと一緒に、あなた自身が考えなければならない小説です。
読みごたえは抜群、後味は……タイトル通り、<耐えられない>ほど辛い。
ただ甘いだけの恋愛に飽きた方、是非ともご一読を。
17位 伊藤くん A to E/柚木麻子
過去に栄光を持ちながらもくすぶり続ける、ある女性脚本家の葛藤と希望を「伊藤くん」なる謎の男に結び付けられた4人の女性の経験談から読み解く恋愛小説です。
ドラマ化、映画化もされた話題の作品。
4人の女性の話は、一見それぞれが独立しているようですが、「伊藤くん」を通じて見事に関連づけられています。恋愛小説は、主人公の生い立ちや環境に共感し視野が狭くなる事もありますが、ここでは「伊藤くん」に着目をおいて、彼巡るタイプの違う女性達を客観的に鑑賞できる楽しみもあります。キャラ設定もはっきりとしていて、登場人物の想像もしやすいです。
そして「伊藤くん」は何者なのか?!という最大の謎を解き明かした後の、女性脚本家の結末も最後まで楽しめる作品です。
16位 スタイリッシュ・キッズ/鷺沢萠
バブル全盛期の頃の大学生達が主人公という恋愛小説です。お洒落な恋愛というカテゴリーのようなものが当時はあり、みんなそんなかっこいい恋愛をしたいと想っていた時代のスタイリッシュなシーンや小物の描写がリアルです。かっこいい恋愛というものを探している方にもおすすめできる1冊です。
今の未成年が読むと「それは駄目でしょう」という未成年の大学生がお酒を飲むシーンが多く描かれています。そういった当時の今から考えると悪い部分は置いておいて、男女の恋愛の始まりはいつの時代も変わらないところは共感を得られると思います。スタイリッシュであることにこだわる理恵と社会人になるための準備を始めた久志。「好きなうちに別れたい」というセリフが強く印象に残ります。
15位 大統領のクリスマスツリー/鷺沢萠
映画化もされた大ヒット恋愛小説です。舞台はアメリカ。お互いを大切の想う夫婦がドライブをしているように話はすすむのですが……。最後に、大統領のクリスマスツリーの前で2人は別れます。たった数時間の2人の会話と回想シーンだけで1冊になっており、一気に読みきれるでしょう。
愛し合っているのに上手くいかない場面が続きます。夫婦となった2人は子供にも恵まれ、社会でそれなりに成功していきますが、何故か2人の心の距離は離れていってしまいます。大切な恋や愛を失った経験がある方なら「ある、ある」とうなずけるエピソードの数々。切ない終わりを迎えるのですが、読了感の清々しさは鷺沢萠ならではです。
14位 僕は何度でも、きみに初めての恋をする。/沖田円
女子高校生の切ない恋を描いた物語ですが、恋をした人が1日しか記憶が持たない男性のために様々な葛藤を抱えることになります。
そのことに主人公の女性もその彼も苦悩することになるのですが、それでもお互いを想い続ける姿に感動を覚えること間違いなしです。
13位 きいろいゾウ/西加奈子
夫婦の何気ない会話に本当の幸せと言うものを感じさせてくれる物語で、心が温かくなり幸せな気持ちになることができます。
特に興味を持ったところは夫婦が都会から田舎に引っ越すところで、色々と大変なことはあっても2人で力強く生きて行くその姿に感動しました。
12位 セレンディピティ/マーク・クライン・池谷津代
クリスマス前のニューヨーク。プレゼントを求めてにぎわうデパートでジョナサンとサラは出会います。同じカシミアの手袋に手を伸ばした2人は,譲りあっているうちにお互いに惹かれ合うものを感じ、「セレンディピティ -偶然な出会い-」というカフェでロマンティックなひとときを過ごすことに。
別れを惜しむ2人は、連絡先を5ドル紙幣と古本に託し、いつの日かその連絡先を見つけることができたら再会しようと約束をかわします。
婚約者がいながらも心の底ではサラを忘れられないジョナサン、恋人から求婚されるもジョナサンを忘れられないサラ。
運命を信じてお互いを探し続ける2人がとても切なく、運命を信じてみたくなります。
一度でいいからこんな恋をしてみたいと思える偶然がおりなすロマンティックな小説。
11位 冷静と情熱の間/江國香織
イタリアを舞台にした物語なのですが、男女それぞれの視点で書かれている点が大きな特徴です。
特にラストのシーンはかなりの皮肉が入っているので読み手としてはきつい部分もあるのですが、同時に込み上げて来るものもあるので最後まで心に残ると思います。
10位 恋する女たち/氷室冴子
吉岡多佳子は少し冷めた高校2年生の女の子。
自分とは真逆の性格の同級生・沓掛勝のことがなぜかいつも気になってしまう。それが恋だと徐々に気が付いていく多佳子を中心に、友人・汀子と緑子もそれぞれの恋愛に悩み、そして成長していく姿を丁寧に描いている秀作。
9位 サムシングブルー/飛鳥井千砂
結婚を考えていた恋人と別れ辛い思いをしている主人公に、1通の結婚式の招待状が届きます。差出人は、高校の時付き合っていた彼氏と当時の自分の親友からでした。到底祝えるような心境ではない中、当時の仲間たちとお祝いを贈ることになります。
結婚適齢期と言われる女性にとって、この物語の主人公は自分と重なる部分が多くあり、共感しながら読み進めることができます。平凡な日常を送る中で、独身のアラサー女性だからこそデリケートな話題を、そして誰もが抱きがちな迷いや戸惑いと言った感情を、丁寧に綴ってくれています。
高校時代の過去を思い出す描写では、自分自身の昔も思い出し少し懐かしいような切ない気持ちを呼び起こされました。現実の生活に悩みや葛藤を抱いている女性が、共感しながら読める作品です。
8位 きらきらひかる/江國香織
アルコール中毒の笑子と同性愛者の睦月は、お互いにそれぞれの事情を理解したうえで結婚をします。そんな2人と睦月の大学生の恋人「紺くん」の奇妙な三角関係がもたらす物語です。
同性愛者である睦月と恋人の紺くんの仲を理解した上で、気ままで都合の良い結婚をした笑子ですが、いつの間にか睦月に恋愛感情を抱くようになってしまいました。本当に好きになってしまっても、その思いが届くことがないという歯痒さ、それを理解して一緒になったという経緯から素直になれない笑子の心情が、江國さんらしい日常の描き方とともに、切なさを引き寄せます。
とてもピュアで、ある意味でまっすぐな恋愛小説を読むことができます。
7位 植物図鑑/有川浩
主人公の河野さやかは会社で働くOLです。ある夜にマンションの前で倒れている男性、
樹と出会います。住むところがないという彼と同居することに。
いい意味でタイトルに裏切られました。爽やか王道恋愛小説でした。
植物を通してコミュニケーションをとり距離が縮まっていく様子は、
読む側をくすぐったい気持ちにされてくれます。
6位 くまちゃん/角田光代
恋愛はうまくいく場合もあれば、いかない場合もあります。ふられた側にとって、ふった人は「ひどい人」になるかもしれません。この物語はその視点で物語が描かれるのではなく、リレー形式の短編集になっており、次の話ではふった人の内面が描かれ、かつ、また違う人にふられるという小説です。
ある人をふった人は、ある人にふられていくという恋愛小説の中のふられ小説となっています。恋をしている時は夢中になっていて気づけない「エゴ」のようなものを、決して重い展開ではなく、それぞれ身近にいそうな登場人物の話の中で、そっと教えてくれるような物語です。
短編集で登場人物ごとにストーリーがあるので、1つずつの話に違う気持ちで、感情移入できるのもおすすめです。
5位 神様のボート/江國香織
父親の帰りを待つ母子。小さなうちは母の言う通り父親を探して転々と土地を移る母と一緒に行動していましたが思春期にはそんな母を狂気にすら感じはじめる。父親とは果たして会えるのか。
土地を転々としないで一箇所にとどまって待ってれば良いのにとつい思ってしまいました。
愛する夫を待つこと以外には興味がない母、最後は心が壊れかけてしまいます。ラストは読む人にとって幸福にも不幸にもとれる所が面白くつい深読みしてしまう小説です。
4位 試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。/尾形真理子
長年付き合っている彼との今後を懸念するネイリストや会社の後輩に恋するOL、不倫関係をやめられない女性などが主人公です。ある小さなセレクトショップを通して、服と向き合うことで自分を見つめなおし、決断する彼女たちに焦点をあてた短編集です。
何と言ってもことば選びが秀逸です。読んでいるというより、ストーリーとしてスッと心の中に入ってきます。まるで自分のことが書かれているのではないか、と思わず錯覚させられます。作者はルミネのキャッチコピーも担当された方だけあって、本当に女性の心をつかむのがうまいと感じました。大人の女性にぜひ進めたい一冊です。
3位 海の見える街/畑野智美
図書館司書として働く、本田が主人公です。ある日、新しく派遣で司書として春香が入ることになった。本田は常識知らずの彼女の教育係になることになり・・・。
それぞれの登場人物が持っている過去がクローズアップされ展開していくところに面白さを
感じます。読んだ後に、つい図書館で働いている人に目がいくようになりました。
2位 放課後の音符/山田詠美
女子高校生たちの恋愛をオムニバスで綴る短編集です。
どの話も語り部の「私」の視点からになっています。
大抵の話が「私」が憧れる女の子たちの恋の話を聞くスタイルですが、
2話と8話の「私」は同一人物で、自身が恋をしています。
全編通して描写がとても美しく、恋そのものよりも、恋をしている女の子にフォーカスがあてられていて、彼女たちの強さやしなやかさに、心を揺さぶられます。
1位 陽だまりの彼女/越谷オサム
10年ぶりにバカでイジメられっ子だった幼馴染と再会した主人公。彼女は、驚くほどのキラキラ女子に変身を遂げていました。
恋愛小説が苦手な人でも暑苦しさなく読めました。最後は衝撃のファンタジー展開ですが、伏線が各所にちりばめられているため、2度、3度読みたくなるお話しです。