政治経済の勉強法をテーマにお話をしたいと思います。
政治経済は選択者が少ないですが、早稲田に受かるためには政治経済選択が1番受かりやすいです。
なぜなら、政治経済選択には、暗記量が少ないというメリットがあるんから。
しかし、慶應を受験できなくなるというデメリットもありますけどね。
選択科目について詳しく知りたい方はこちらを読んでください。
この記事では、政治経済を選択し偏差値70を超えて早稲田に受かる勉強法を紹介したいと思います。
目次
政治経済勉強法|1〜20日目
初めて政治経済を勉強する人はまずは参考書を理解しながらじっくりと読んで、全体の流れをつかみましょう。
20日かけて2日前、前日に読んだところを軽く復習しながら少しずつ着実に進んでいきます。
政治経済 おすすめの参考書
政治経済の参考書を選ぶとき注意して欲しいポイントがあります。
政治経済には時事問題が出るので、改定によって最新の時事を反映しているかどうかがとても重要なのです。
なので、何年も改定されていない参考書は使ってはいけません。
私がおすすめする政治経済の参考書はこちら
畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義は頻繁に改定が行われているので、安心して使うことができます。
左ページが図、右ページが講義形式の文章という構成なので、理解しやすくなっています。
参考書のやり方
まずは、畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義を理解しながら読んでいきましょう。
政治経済の全体の流れを把握していきます。
1時間あたり10ページずつ読むと1日3時間で30ページ読むことができるでしょう。
2日前と前日に読んだところを復習しながら読んだとしても20日で読み終わります。
他の政治経済参考書との比較
一応、政治経済の他の有名な参考書と比較をしてみたいと思います。
参考書 | メリット | デメリット |
畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義 | ●左が図、右が講義という分かりやすい構成 ●講義形式なので分かりやすい | |
政経ハンドブック | ●カラフル ●図解が多い ●改定されたばかりで最新時事にも対応 | ●対応する問題集が改訂されていないのが唯一の欠点 |
蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本 | ●イラストや図がほとんどない とっつきにくい 対応する問題集がない |
政経ハンドブックは私が受験時代に使った参考書ですが、対応する問題集が改定されていないので使えないからダメ。
蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本は図解がほぼなくて、理解しにくいのでダメ。
畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義は改定もされているし、図も多くて、講義形式なので読みやすく理解しやすい構成。
しかも、デメリットがないんですよ。
なので、総合的に考えると、政治経済の参考書は”畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義”一択になります。
政治経済勉強法|21〜34日目
参考書を読んで大体の概要をつかんだ後は、問題集をガリガリと覚えていきます。
政治経済 おすすめの問題集
政治経済でおすすめの問題集はこちらです。
畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義と対応した問題集なので、畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義を参考書に選んだなら問題集はこれしかないですね。
基本的な問題が一問一答や穴埋め形式で出題されているので、基礎を固めるのに最適となっています。
しかし、薄くて網羅性にはかけるのでこれ一冊では不十分です。
参考書のやり方
基本的に2ページずつ覚えていきます。
初めは解けないのでいきなり答えをみて覚えていきましょう。
次に答えを隠して答えを言えるかを試します。
2ページ全部正解できれば次の2ページに進みましょう。
一つでも間違えば間違えた問題を覚え直して、最初から答えを隠して、再度答えを言えるか試します。
全部正解できるまで繰り返します。
このように、少しずつ確実に覚えていきましょう。
1日20ページ覚えるとして、20ページ覚えたら最初からまとめて答えを隠して、再度答えを言えるか試します。
この時、間違えた問題は覚え直しましょう。
次の日は、2日前と前日にしたところを答えを言えるか試すことで復習をします。
この時、間違えた問題には、バツなどの印をつけておきましょう。
何度も間違えた問題にはたくさんバツをつけていってください。
1日20ページずつ進むと、2週間程度で爽快問題集を終わらせることができます。
最後まで終わったら初めから総復習を行いましょう。
このように学習していけば、一周終わるまでに何度も復習をすることになるのでめちゃくちゃ覚えることができるのです。
一応他の問題集と迷っている方のために問題集の比較をしておきましょう。
他の政治経済問題集との比較
評判のいい他の問題集と比較をしてみました。
次に取り組む問題集の選定の参考にしてください。
問題集名 | メリット | デメリット |
畠山のスパッととける政治・経済爽快問題集 | ●基本的な問題が多く基礎作りに最適 ●記述式の問題が多いので実力がつく ●うすくてとっつきやすい | ●網羅性にかける ●参考書と連動した問題集なので解説はない |
政治・経済標準問題精講 | ● 網羅性がある | ●過去問を厳選したものなので応用問題が多く難しい |
政治・経済問題集 | ●網羅性がある | ●無機質にただズラリと問題がある ●解説が少なく図もない ●答えが一番後ろにあるのでやりにくい |
政治・経済80題 | ●解説答えが別なのでやりやすい ●網羅性がある | |
スピードマスター政治・経済問題集 | ●巻末の日本国憲法の穴埋めはやっておいた方がいい ●ここだけのために買う価値はある | ●無機質にただズラリと問題がある |
政治経済勉強法|35〜65日目
次に網羅性の高い問題集に取り組み、知識の穴を埋めながら応用問題にも対応できる実力をつけていきます。
2冊目に取り組むおすすめの問題集はこちら。
難関大学の過去問から厳選した問題が掲載されているので、難易度は高いですが、実力がめっちゃつきます。
この問題集のやり方は畠山のスパッととける政治・経済爽快問題集と同じです。
問題集のやり方
基本的に大問ずつ覚えていきます。
初めは解けないのでいきなり答えをみて覚えていきましょう。
次に答えを隠して答えを言えるかを試します。
大問全部正解できれば次の大問に進みましょう。
一つでも間違えば間違えた問題を覚え直して、最初から答えを隠して、答えを言えるか試します。
このように、1つずつ大問を確実に覚えていきましょう。
1日3問ずつ覚えるとして、3問覚えたら最初からまとめて答えを隠して、答えを言えるか試します。
間違えた問題は覚え直しましょう。
次の日は、2日前と前日にしたところを答えを言えるか試すことで復習をします。
この時、間違えた問題には、バツなどの印をつけておきましょう。
何度も間違えた問題にはたくさんバツをつけていってください。
1日3問ずつ進むと、1ヶ月程度で政治・経済標準問題精講を終わらせることができます。
最後まで終わったら初めから総復習を行いましょう。
このように学習していけば、一周終わるまでに何度も復習をすることになるのでめちゃくちゃ覚えることができるのです。
ここまで完璧にこなすだけで政治経済は人によっては偏差値70を越えることができます。
たった65日で偏差値70を越えることができるので、政治経済は本当におすすめの科目です。
志望校の過去問を演習|66~80日目
次は志望校の過去問を覚えていきます。
暗記科目は過去問と同じ問題が出ることがあるので、過去問はやり込めばやりこむほど有利になるのです。
早稲田大学志望で政治経済選択の場合、文系の全学部の政治経済の過去問をそれぞれ5年分くらいやりこむべきです。
政治経済、法、教育、社学、商、教育をそれぞれ5年分。
合計で30年分は最低やりましょう。
めちゃくちゃ多いんじゃないの
って思うかもしれませんが、問題集を2冊完璧にしていれば5〜6割程度はわかると思います。
なので、覚えるところはかなり少ないので、意外と早く終わるのです。
過去問のやり方
まずは一度過去問を解いてみます。
紹介した問題集を2冊しっかりこなしていれば、5〜6割は解けるはず。
間違ったところに印をつけて、覚えていきましょう。
2日前と前日の間違ったところを復習してから新しい問題に取り組むようにしてください。
過去問の演習も着実に少しずつ進むのが肝心です。
赤本は分解して政治経済の部分だけをまとめておくことをおすすめします。
これから何度も解くことになるので、いちいちページを探していると時間が無駄ですからね。
少しでも効率的に復習できるように準備しておきましょう。
1年分を1時間で解いて30分で覚えます。
すると、1日3時間で2年分できるでしょう。
15日程度で30年分終わると思います。
時事講習を受ける|冬期講習会
政治経済選択者は冬期講習会で時事講習を受けるのが必須です。
政治経済では、その年に起こった時事問題も出題されます。
なので、試験直前の冬期講習会で予備校の時事講習を受ける必要があるのです。
おすすめは代々木ゼミナールの畠山創の政治・経済最新時事&頻出事項総チェック。
独学でも時事対策は予備校に頼るしかありません。
政治経済選択者は必ず受講してくださいね。
そんなに量はないので、数日で終わりますよ。
政治経済勉強における注意点
政治経済は範囲が少ないので、たった2冊の問題集を何十回もやり込めば簡単に偏差値70くらいになります。
すると、めちゃくちゃ政治経済が得意になったような気になります。
問題集も何回もやっているのでどの問題でもすぐに解けるようになるでしょう。
でも、こんな人に陥りやすい落とし穴があります。
問題を位置で覚えてしまっている
問題集の答えを位置で覚えてしまっていることがあるので注意しなくてはいけません。
というか確実に誰でも問題集をやり込んでいると
というように位置で答えを覚えてしまっていることがあるのです。
位置で覚えてしまっていると、同じ知識を聞いてくる問題が出ても答えがわからないことがあります。
これはかなりもったいないんです!
私は受験時代 政経問題集 清水 雅博 を何十周も繰り返していて問題集にある問題は全て解けるようになっていました。
でも、なぜか知っているはずの答えなのに早稲田の問題だと解けない問題があったんです。
この原因が私が答えを位置で覚えているからでした。
1月くらいにこれに気づいたのでかなり焦りましたが、知識同士を結びつけることで位置で覚えていた知識をちゃんと覚え直しました。
答えを位置で覚えた場合の対策
答えを位置で覚えてしまった場合、一つのキーワードから周辺の他のキーワードも思い出せるようにしながら問題集を最初からやり直すといいですよ。
すると、早稲田の問題でよく出てくる”答えがこの辺の分野のキーワードだと予測はつくが、どれかがわからないという問題”に消去法で対応できるようになりました。
また、知っているけど解けなかった問題にも対応できるようにもなったんです。
このように得点力が上がったことで他の受験生よりも一歩前に出ることができたおかげで1年で早稲田に合格できました。
みんな最終的には同じようなレベルにまで到達するので、誰が合格できるかはこのようなちょっとした点数差や工夫の差なんですよ。
知らない知識は問題集に書き込む
模試や過去問で出会った知らない知識は、問題集の同じ分野のページの余白にどんどん書き込んでいきましょう。
このように情報を一元化してどこを見れば情報にたどり着けるかを分かりやすくするのは大切です。
また、似たような知識同士を結びつけ関連性を持たせることで覚えやすくなるというメリットもありますね。
苦手分野の対策
政治経済には日本国憲法が出ます。
対策として、スピードマスター政治・経済問題集の最後の数ページの日本国憲法の穴埋め問題だけ完璧にしておきましょう。
スピードマスター政治・経済問題集はこの日本国憲法の部分だけ秀逸なのでこのためだけに買っても全然いいと思います。
日本国憲法はよく出るし、やっておいたら絶対に解ける問題なのでやっておかないと損です。
絶対に得点源にしましょう。