商学部と経営学部の違いは何か?
商学部と経営学部はどちらもビジネスや企業の活動を対象とした学問である点は似ています。
しかし、実際は、商学部と経営学部は微妙に違うのです。
今回は、商学部と経営学部の違いをテーマにお話をさせていただきます。
商学部と経営学部の違いは?
商学部と経営学部の違いは、商学部は経営学部を含むということです。
なので、組織の運営やマネジメントを深く勉強したいなら経営学部がいいでしょう。
マーケティングや経済学、統計学などのビジネスに関わる学問を全般的に学びたいなら商学部がいいですね。
wikipediaによると、商学とは、以下のように定義されています。
商学とは、商品やサービスが生産者から流通業を通して消費者に行き渡るまでを守備範囲とし、加えて企業経営、中小企業の経営診断からマネジメントの一切までを扱う学問。
出典:wikipedia 商学
経営学とは、組織の運営についての学部です。
よって、商学部は、企業経営やマネジメントなどを学ぶ経営学部を含む学部であるということになるのです。
実際、商学部の学問領域は、以下のようになっていて、経営学部の内容を含んでいます。
・経営学
・会計学
・経済学
・数学
・法学
・社会科学
商学部と経営学部に違いはないという意見もある?
商学部と経営学部に違いはないという意見もあります。
これは、実際の大学の学部では、商学部と経営学部を同じ意味として使われているからです。
学問的な意味合いとしては、商学部が経営学部を含むと考えればいいでしょう。
しかし、東洋大学経営学部のように、経営学部なのに、マーケティング学科があったり、会計学科がある大学もあるのです。
このように、企業の組織運営以外の領域を扱う学科が経営学部にあることが少ないありません。
これは、商学部と経営学部が扱う内容がほとんど同じだからできることであり、大学側としては、わざわざ学部を分けて設置するのが面倒だという意味合いが強いからだと考えられます。
実際、商学部と経営学部を併設する大学はほとんどないでしょう。
多くの大学は、商学部か経営学部のどちらかを有しており、そのどちらかがビジネス全般を扱う学部として機能しています。
なので、受験生側からみると、商学部か経営学部のどっちを受ければいいかと考えるのは無意味です。
大学ごとにカリキュラムや学科で学べる内容を比べてみて、あなたが学びたいことが学べる大学の学部を探すしかないということになりますね。
商学部でも経営学部の内容を深く学べる?
商学部でも、経営学部の内容を深く学べます。
大学は科目を自由に選択することができるので、経営学部について深く学びたいなら、経営学に関する科目をたくさんとればいいだけです。
また、商学部は扱う範囲が広すぎるので、学科に分かれていたり、途中から専攻が決まる大学があります。
商学部に行ったとしても、経営学を学びたいと思ったなら経営学科を選んだりすればよいわけです。
私が行っていた早稲田大学商学部では、3年次から「経営」「会計」「マーケティング・国際ビジネス」「金融・保険」「経済」「産業」の6つコースを選ぶことで専門を深めていくという仕組みでした。
ここで好きなコースを選べば、経営学でも何でも学べるんですよ。
なので、商学部と経営学部のどっちに行ったとしても、学びたいことがあるなら何でも学ぶことができるので、商学部と経営学部のどっちに行くかを深く悩む必要はないでしょう。
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