進学校とは、一般的には、大学や短大への進学割合が多い高校のことを指します。
進学校という言葉は、大学への進学率が低かった時代から使われていて、昔は大学への進学率が高い高校をすべて進学校と呼んでいました。
しかし、最近では進学校といっても、なんちゃって進学校、自称進学校、進学校の3種類に分けることができるのです。
現在では、純粋な進学校とは、難関私立大学や国公立大学への進学率が高い高校を進学校というようになっています。
今回は、進学校とは何かをテーマにお話をさせていただきます。
進学校とは進学率が高い高校?
進学校とは、短大や大学への進学率が高い高校のことです。
なので、進学校では、短大や大学に関する情報提供や受験指導をしてくれます。
しかし、大学への進学率が57%程度となっている今ではほとんどの高校生は大学や短大へ進学するのです。
そのため、進学校という言葉が意味をなさなくなってきたため、最近では、進学校をなんちゃって進学校、自称進学校、進学校という3種類に分類するようになってきています。
→進学率が5割程度だが、ほとんどが専門学校やFランク大学に進学する高校
自称進学校
→進学率が7~8割。全体の3~4割が大学に進学するが、早慶レベルに進学する人はほとんどいない高校
進学校
→進学率は100%。最低でもMARCHレベル以上の大学にほとんどの人が進学。東大や医学部合格者も2ケタいれば文句なし
進学校とは?特徴は?
進学校とは、100%の人が大学に進学する高校です。
そのため、進学校にはいくつかの特徴があります。
まず、進学校は授業の進度が速いです。
高校1年の間に2年の範囲も学び始めます。
進学校によっても違いますが、進度が速いところだと、2年生のうちに高校の範囲をすべて終えるところもあるくらいです。
そして、3年生ではセンター試験の演習や大学の志望校対策を行います。
このような高校はかなり進学率が高いですね。
また、進学校は就職校や付属校ではない高校のことを指します。
なので、高校卒業後に就職する人はほとんどいませんし、エスカレーター式に大学へ進学する人もいないのも特徴です。
そのため、高校3年のときにはみんな大学受験のために勉強ばかりをすることになります。
もう一つ進学校の特徴は、部活がないことです。
進学校にもよりますが、有名大学への進学を優先するため、部活がほとんどない高校もあります。
部活をするくらいなら勉強をしろということなんでしょうね。
楽しみがまったくなくて、灰色の高校生活になるような気もしますが、そういう高校もあるということは知っておくといいでしょう。
進学校とは偏差値がどれくらいの高校からなの?
進学校とは、偏差値が60以上の高校のことです。
進学校には、明確な定義はありませんが、偏差値が60以上ということは、上位15.8%に入ることになるので、進学校と呼んでいいと思います。
だいたい多くの人は偏差値60以上の高校を進学校と認識していると思います。
ただし、明確な定義はないので、偏差値60未満の大学でも進学校と呼ばれている高校はたくさんあるでしょう。
そういった高校は、なんちゃって進学校か自称進学校になると思います。
ちなみに、偏差値70以上の高校は、上位2.2%に入るので、スーパー進学校といってもいいでしょう。
スーパー進学校では卒業生のうち、2ケタが東大や京大に進学し、ほとんどの人は国公立大学やMARCHレベルの大学に進学します。
就職する人はほぼゼロです。
私は偏差値70以上の高校に通っていたので、スーパー進学校に通っていたことになります。
東大と京大の合格者を合わせると、10名程度だったので、結構な進学校だったのでしょう。
授業の進度も速くて、宿題も多くてついていくのがかなり大変でした。
勉強ばかりをしていた記憶しかなくて、全くいい思い出はありませんね。
思春期という多感な時期に勉強以外にもっとさまざまな経験をしておくべきだったなと思います。
スーパー進学校では無理ですけどね。
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