早稲田大学と慶應義塾大学ってどっちが上なのか?気になっている方が多いみたいですね。
両方受かったらどっちに行ったらいいか?なんかは永遠の課題です。
というのは、どっちも優れているところもあれば、劣っているところもあるからです。
ただ、絶対に違っているのは校風です。
早稲田は在野の精神で無から有を作り出す根性、慶応は社会の中で成功していくようなイメージがあります。
なので、自分がどういう生き方を目指すかで選ぶのもいいような気がします。
今回は早稲田大学と慶應義塾大学のどっちを受験すればいいか?、どっちに入ればいいか?を迷っている人のために、早稲田大学卒で慶應義塾大学の友達もいる僕が両校の違いをテーマにお話をしたいと思います。
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卒業生の平均年収や就職先で比較
転職サービスに登録した人の年収を元にした卒業生の平均年収を比較すると、慶應義塾大学の方が早稲田大学よりも約40万円高かったです。
大学 | 卒業生の平均年収 |
早稲田大学 | 548.7万円 |
慶應義塾大学 | 589.9万円 |
出典:プレジデント オンライン
以下の図は、左が早稲田大学の進路先、右が慶應義塾大学の進路先になります。
年度は違いますが、比較する程度なら問題ないでしょう。
出典:左図 就職ガイドブック2017 右図 慶應義塾大学2014年度上位就職先企業
共通する企業への内定者数を比べると、みずほフィナンシャルグループでは、早稲田118、慶応155。三菱東京UFJ銀行では、早稲田108、慶応116というように慶応の方がどちらも実数で上回っています。
早稲田は慶応の1・5倍の人数がいることを考慮すると、慶応の方が就職実績はよさそうです。
平均年収が慶応の方が高かった理由も就職先が良いからだということが分かります。
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偏差値、司法試験合格率、社長数などで比較
早慶は学部がたくさんありますから、単純に比較できませんが、共通してある学部の偏差値を比較すると以下の表のようになりました。
早稲田大学偏差値 | 学部 | 慶應義塾大学偏差値 |
70(政治経済学部経済学科) | 経済 | 70 |
70 | 文 | 65 |
68 | 法 | 70 |
65 | 商 | 65(A方式)~68(B方式) |
63~68 | 理工 | 63~65 |
学部ごとに強い、弱いがありますね。
経済に関しては、偏差値は同じでした。
文学部は、早稲田の方が偏差値が圧倒的に高いです。これは芥川賞・直木賞の出身者が早稲田の方が慶応よりもかなり多いからだと思います。
芥川賞・直木賞の受賞者出身大学(過去20年)
大学 | 受賞者数 |
早稲田大学 | 18人 |
慶應義塾大学 | 6人 |
法学部は慶応の勝ちですね。これは、司法試験の合格率が慶応の方が良いことからも法学部に関しては慶応の方がいいということが分かります。
司法試験最終合格率(平成28年)
大学 | 司法試験最終合格率 |
早稲田大学 | 35.85%(合格者数152人) |
慶應義塾大学 | 44.29%(合格者数155人) |
商学部に関しては、慶応のA方式と早稲田は偏差値が同じですが、慶応のB方式が偏差値68と高いので慶応の勝ちとなりました。
これは出身社長の会社数が慶応の方が多いことからも分かります。ただし、早稲田は会社を創業する人が多く、慶応は親の会社を引き継ぐ人が多いということも分かりました。
商学部に行きたい人は、自分が事業を創業したいのか、親の会社を引き継ぎたいのかでどっちかを選ぶのもいいですね。校風がデータに反映されているのはとても興味深いです。
大学 | 出身社長の会社数 | 同族継承率 | 創業者率 |
早稲田大学 | 10789社 | 42.4% | 30.3% |
慶應義塾大学 | 11392社 | 54.2% | 21.2% |
出典:帝国テータバンク
偏差値と学部卒業生の実績が完全にマッチしていたのには驚きました。
学部は決まっているけど早慶で迷っているという方は偏差値で選べばよさそうですね。
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学費、立地、学生数などで比較
早稲田大学 | 比較項目 | 慶應義塾大学 |
52078人 | 学生数 | 33625人 |
120~175万/年 | 学費(初年度) | 130~181万/年(医学部除く) |
東京都新宿区戸塚町 | 立地 | 東京都港区三田 |
在野精神、反骨の精神 | 文化 | 実学の精神、独立自尊 |
約600 | 公認サークル数 | 400以上 |
バンカラ | 世間のイメージ | エリート |
36% | 女子の割合 | 34% |
東西線早稲田駅、山の手線高田馬場駅 | 最寄駅 | 日吉駅、三田駅 |
早稲田大学は慶應義塾大学の約1.5倍の学生数です。
学費は慶応の方が少し高いです。基本的に文系は安く、理系は高くなっています。
どちらも東京のど真ん中にあります。早稲田は新宿駅、池袋駅の近く、慶応は東京駅、新橋駅の近くにあります。
公認サークル数は人数に比例している感じなので互角です。
世間のイメージでは、早稲田は荒々しくバンカラ、慶応はしゅっとしたエリートが多いといったイメージがあります。
女子の割合もほぼ同じです。
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まとめ|自分の性格や生き方で選ぼう
さまざまな要素で慶應義塾大学と早稲田大学を比較してみました。
すると、慶応の方が優れているところもあれば、早稲田の方が勝っている部分もありました。
個人的には卒業生の実績とかは関係ないと思います。いくら卒業生の実績がいいからって自分とは関係ないことですから。
結局どこの大学でも優秀な人もいればダメな人もいます。だから、早慶レベルであれば、どっちにいっても、学歴で損をすることはあまりないでしょうから好きな方に行けばいいと思います。
むしろどっちにいくかよりも、入ってから自分が何をするかの方がずっと大事だし、そっちの方がその後の人生に大きく影響を与えることだと思います。
なので、僕個人の意見としては、自分の性格や生き方で選んだらいいと思います。
やっぱり早稲田は自由な校風なので全国からいろんな面白いやつが集まっています。面白いやつと出会いたい、在野の精神で新しい分野を切り開いていきたいという人は早稲田の方が向いていると思います。
一方、会社の中で成功したいとか、いい意味で社会のレールの中で成功してエリートになりたいという人には慶応が向いているかもしれません。
とにかく、学校のイメージや校風に惹かれる方を選べばいいと思います。
そっちの方が、気の合う仲間ができると思うし、なによりも大学生活を楽しめると思います。
この記事があなたの大学選びの参考になれば幸いです。