慶應義塾大学で入りやすい・受かりやすい穴場学部はSFC?

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慶應義塾大学で入りやすい・受かりやすい穴場学部は?

慶應義塾大学は私立大学でトップの大学だけあってどの学部もかなり難しいです。

でも、ブランド力も高く就職実績もいいので、”どの学部でもいいので慶應義塾大学に入りたい”って人をよく見かけます。

そんな受験生のみなさんは慶應義塾大学のどの学部が受かりやすいか?、どの試験方式が入りやすいか?について気になっている方が多くいらっしゃると思います。

そこで今回は”慶應義塾大学で入りやすい学部はどこか?”をテーマにお話をしようと思います。

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慶應義塾大学はSFCが最も入りやすい?受かりやすい?

慶應義塾大学はSFCが入りやすいです。

SFCとは、”湘南藤沢キャンパス”の略で、このキャンパスにある総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部を表します。

つまり、慶応義塾大学では”総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部”の3つの学部が受かりやすい学部とされています。

このうち、看護医療学部は看護師を目指すための学部ですから、文系の方にとって受かりやすいのは総合政策学部と環境情報学部だけということになります。

この2つの学部が受かりやすい理由は、”数学と小論文”or”英語と小論文”という2科目だけで受験が可能だからです。

また、”小論文の配点の割合が50%と高い”ことも理由の1つといえるでしょう。

他の学部に比べて、圧倒的に試験範囲が狭いので、英語と小論文以外の科目を捨てて、英語と小論文だけを徹底的に勉強すれば1年で受かることが可能です。

以下の表は、学部別の入試科目と配点になります。

慶應義塾大学入試科目と配点

学部英語数学理科社会小論文 計
医学部 150 150200 ○
(面接あり)
 500
法学部 200 100
(世or日)
 100 400
総合政策学部200(数学or英語 ) 200 400
環境情報学部200(数学or英語 ) 200 400
経済学部A方式 200150 70 420
経済学部B方式200150 70420
商学部A 200 100 100 400
商学部B 200 100 100 400
文学部 150 100 100 350
薬学部 100100150(化) 350
理工学部 150 150 200(物・化) 500
看護医療学部 300200(数or化or生) ○
(面接あり)
500

参考:2019年度入試情報より作成

※世=世界史、日=日本史

総合政策学部と環境情報学部以外の学部はどこも最低でも3科目必要ですし、小論文の割合も低いことが分かります。

ただし、SFCの英語の問題はかなり難しいので、帰国子女に有利となっています。

小論文も一般教養から政治経済、文化などのあらゆる知識を試す問題となっており、日頃新聞などを読んで自分の意見を考えているかという力が試されるという点では、さすが天下の慶応といったところでしょう。

あくまでSFCは、慶応義塾大学の他の学部と比べたときに相対的に入りやすいのであって、SFCに受かるのが簡単だということではありませんので、注意してください。

ただし、科目が少ないというのは非常に有利なことでして、SFCに志望校を絞って1年間みっちりと対策すれば確実に合格することも可能だと個人的には思います。

ちなみに、あの有名な”ビリギャル”のモデルとなった方もSFCの総合政策学部に合格し、入学しています。

ちなみに、慶応のSFCが入りやすい理由は、キャンパスの立地が悪いことも原因だと考えられます。

というのは、SFC、つまり湘南藤沢キャンパスは、神奈川県藤沢市にあるのです。

東京都港区にある三田キャンパスからかなり遠くにあります。

慶応生といえば、都内でおしゃれな大学生活を送っているイメージがありますが、そのイメージは三田キャンパスにいてこそ実現できるのです。

立地が悪いので、他の学部よりも人気がないため、SFCは入りやすいともいえるでしょう。

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偏差値や倍率を考慮すると文学部、商学部A方式が受かりやすい?

偏差値から考えると、”文学部”と”商学部A方式(英語+数学+地理歴史)”の偏差値が一段と低くなっています。

偏差値が3低いというのは、相当受かりやすいと考えていいでしょう。

文学部は、偏差値が低く、小論文の配点割合が比較的高いということが入りやすい理由です。

また、商学部A方式は、小論文がないかわりにセンターレベルの数学を受けなくてはいけないので、私立専願の人は受けれません。

しかし、その分倍率が圧倒的に低いので、国立落ちの人は受かりやすいです。

実際、一橋大学商学部を落ちた人が多いそうです。

以下が学部別の偏差値ランキングになります。

慶應義塾大学の学部別偏差値ランキング

1位  医学部     偏差値 73.0
2位  法学部     偏差値 70.0
3位  総合政策学部  偏差値 70.0
4位  環境情報学部  偏差値 70.0
5位  経済学部    偏差値 68.0~70.0
6位  商学部B方式  偏差値 68.0
7位  商学部A方式  偏差値 65.0
8位  文学部     偏差値 65.0
9位  薬学部     偏差値 65.0
10位  理工学部    偏差値 63.0~65.0
11位  看護医療学部  偏差値 60.0

注意してほしいのは、先ほど最も受かりやすいといったSFC(総合政策学部と環境情報学部)の偏差値がかなり高いことです。

これは科目が2科目と少ないからです。また、受験科目が英語と小論文だけなので、実質的には英語だけの偏差値で算出されていると考えられます。

科目が少ないと志望者が1つの科目に注力できるので偏差値が上がるんです。

その逆に、理工学部は5科目もあるので、偏差値が低くなっていますよね。これは、志望者がたくさんの科目を勉強しなければいけないからなんです。

なので、偏差値だけで比べても本当の受かりやすさは分かりません。偏差値と科目数の両方を考慮することで本当に受かりやすい学部が見えてくるのです。

倍率で考えても、理系を除くと文学部と商学部A方式の倍率が他の学部よりも一段低くなっています。

やはり文学部と商学部A方式が相対的に受かりやすいといって問題ないでしょう。

以下の表が学部別の倍率一覧です。

学部別倍率一覧

倍率
学部
201420152016
医学部10.39.58.6
法学部4.95.25.3
総合政策学部5.96.37.0
環境情報学部5.65.46.5
経済学部A3.93.74.4
経済学部B4.14.44.8
商学部A2.32.72.9
商学部B6.28.07.8
文学部3.33.44.1
薬学部薬学科6.05.35.1
薬学部薬科学科3.33.13.3
理工学部3.53.73.6
看護医療学部3.23.84.0

合格するための戦略と対策とは?

慶應義塾大学は、学部ごとに問題の傾向がかなり違います。

特に、ほぼすべての学部で必要となる小論文に関しては、学部によって問われるテーマや出題形式が全く異なっています。

そのため、各学部ごとに小論文の綿密な対策が必要となります。

✅ 慶応の小論文の学部ごとの傾向や難易度を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧下さい。

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慶應義塾大学の小論文は学部ごとに出題傾向や難易度が全然違います。 そのため、いくつかの学部を併願して受験する場合、学部別に対策...

小論文の対策は、”文章の構成””背景知識の習得”の2つに大きく分けることができます。

いくつかの学部を併願するとなると、この各学部特有のテーマに即した背景知識の習得が大変になるんですよ。

そのため、4つも5つも併願するのはよくないと思います。

早稲田大学なら4,5つの学部を併願すればどこか1個はひっかかったりするんですが、そういうわけにはいかないんですよ。

せいぜい”2つか3つの学部に絞って対策をした方がいい”と思います。

とにかく、まずは過去問を解いてみて出題傾向を把握するのが大切です。

また、小論文には、現代社会、政治経済、日本史、世界史などから一般教養までありとあらゆる知識が間接的に問われています。

なので、小論文は今まで一切勉強していなかったけど、高3のときだけ頑張ってみようという方には不利です。

学校の勉強をコツコツ頑張ってきた人の方がさまざまな知識を持っている分有利かと思います。

全然勉強してこなかったけど良い大学に行きたいという方は、早稲田の方が受かりやすいと思います。

早稲田の場合、科目さえ決めればそれ以外の知識は一切なくても点がとれますからね。

ちなみに僕は高校中退から早稲田に1年で合格しています。英語、国語、政治経済に特化して勉強したので、日本史や世界史なんて全く知らなくても合格できました。

でも、慶応の場合は、そうはいかないんですよ。高いレベルの一般教養などの知識がないと小論文で合格点を取ることはできないからです。

小論文の勉強の方法自体もはっきりとした勉強法って確立されていなくて、”とにかく書け”とか、”書いて書いて書きまくって添削してもらえ”とかどのやり方がいいのかなんて分かりません。

なので、たくさん勉強したからといって小論文が書けるようになるとは限らないのが残念なところです。

受かる人は一冊小論文の本をさらっと読んだだけで受かる人もいるくらいですから。

✅ 早稲田や慶応合格に必要な勉強時間、勉強量を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧下さい。

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まとめ|人によって受かりやすい学部は違う

ここまで長々と書いてきましたが、結局”人によって受かりやすい学部は違う”ということです。

国立大学の滑り止めとして慶応を受験する場合は、小論文のない”商学部A方式”が受かりやすいです。

一方、私立専願でどこでもいいから慶応大学に入りたいという人には、2科目で受験できる”SFC”が受かりやすいです。

SFCの次に受かりやすいのは”文学部”

また、学校でコツコツと真面目に現代社会や国語も頑張ってきたという人は、小論文が書きやすいと考えられるので慶応大学は合格しやすいでしょう。

しかし、高校3年生になるまでは遊んできたけど、1年だけ必死に頑張るという人は、慶応大学よりも、小論文の代わりに国語で受験できる早稲田大学の方が受かりやすいと考えられます。

これは国語の方が小論文よりも勉強した量に比例して点数が上がるからです。

国語の中でも特に古文、漢文はちゃんと勉強すると点数が安定しますからね。

小論文はどうしても出題されるテーマに左右されてしまうので、点数が安定しないと思います。

まとめると、こんな感じです。

タイプ別合格しやすい学部
●私立専願の人 ⇒ SFC(総合政策学部、環境情報学部)
●国立落ちの人 ⇒ 商学部A方式
慶応か早稲田か?
●真面目でコツコツやってきた ⇒ 慶応大学
●今まで不真面目だった    ⇒ 早稲田大学

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