早稲田大学を目指している受験生によく聞かれる質問の1つに「早稲田大学の学部の序列ってどうなの?」とか、
「自分は商学部目指してるんだけど、どのレベルなの?」…というものがあります。
自分が目指している学部がどのくらいのポジションなのか?他の学部と比較して自分が目指す学部がどのくらい難しいのか?については、やっぱり皆さん気になっているようですね。
そこで今回は『早稲田大学の学部の序列』というテーマでお話しをさせていただきたいと思います。
…早速ですが”学部の序列で分けた”のが以下の表です。
ではそれぞれの学部の序列、その理由などをくわしく解説していきます。
目次
早稲田大学の文系学部では、政治経済学部がトップで次が法学部
政治経済学部は”早稲田大学の看板学部”です。偏差値で比べても、人気で比べても政治経済学部が必ずトップになっています。これには誰も異論がないといえそうです。
早慶の学部のトップを慶応大学法学部と争っています。OBもざまざまな業界に数多くいるので”就職の強さも圧倒的”です。特にマスコミへの就職実績が高いですね。
その次に来るのが、法学部です。偏差値が若干劣るかなという程度であまり差はない印象があります。法曹界への就職実績も慶応大学法学部と1,2を争うほどの高い実績があることも評価されている理由でしょう。
3番以降の序列は難しい。商学部が若干上位?
序列の3番以降は、かなり難しいです。偏差値的には3位に近年急上昇中の社会科学部がランクインしています。
以下の表が学部別偏差値ランキングです。
1位 政治経済学部 67.5~70.0
2位 法学部 67.5
3位 社会科学部 67.5
4位 文学部 67.5~70.0
5位 文化構想学部 65.0~67.5
6位 商学部 65.0
7位 国際教養学部 65.0
8位 教育学部 60.0~65.0
9位 人間科学部 60.0~65.0
10位 スポーツ科学部 60.0
しかし、社会科学部は”元は夜間学校”だったので、世間のイメージでは早稲田大学の中でも序列が低いと思われています。特に年配の方にとってはそうでしょうから、就職も政治経済学部や法学部ほど良くはありません。
学内のサークル刊行の学生誌でも社会科学部であることをネタにする風潮があったくらいです。今の卒業生を評価する”企業のOBの方は今でも社会科学部はレベルが低いと考えている”はずです。だから、いくら偏差値が上がっていても就職はあまりよくはなっていないでしょう。
社会の中で、社会科学部の学生が優秀というふうになるのは、まだまだ10年以上先のことだと思います。
ということで実際の学内ヒエラルキーでは、社会科学部は商学部、国際教養学部の下ということになります。
そして、社会科学部に次いで、文学部、文化構想学部、教育学部がランクインします。
これらの学部は早稲田の中でも”就職実績が悪い”です。それもそのはず文学部や文化構想学部はどうしても文学を学ぶわけで経済や商学などの仕事に直結することを学ばないからです。
また、教育学部も世間のイメージからすると教師を目指す人がいく学部と思われているので、他の学部に比べると就職は不利ですね。
そういう事情もあってか偏差値も低くなっているので、おのずと序列も低いのです。
所沢キャンパスの学部はマーチ並み?
早稲田大学には、メインの『早稲田キャンパス』以外に『戸山キャンパス』、『西早稲田キャンパス』、『所沢キャンパス』があります。
早稲田キャンパスには、政治経済学部、法学部、商学部、社会科学部、国際教養学部、教育学部などの文系学部がある。
戸山キャンパスには、文学部、文化構想学部といった文学系の学部がある。
西早稲田キャンパスには、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部といった理系学部がある。
所沢キャンパスには、人間科学部、スポーツ科学部がある。
というように学部の系統によって大まかにキャンパスが分かれています。
で、それらのキャンパスの中でも所沢キャンパスにある人間科学部とスポーツ科学部は、早稲田大学の中で他の学部と比べると、かなり偏差値が劣るんです。
これは、早稲田・戸山・西早稲田キャンパスは山手線高田馬場駅~東西線早稲田駅周辺という東京のど真ん中にあるのに対し、所沢キャンパスは、埼玉県所沢市というかなりの田舎にあるからといえそうです。
✅ 所沢キャンパスの人間科学部について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
関連記事 早稲田大学人間科学部の就職や評判は?
早稲田大学に入る醍醐味であるサークル活動の中心は、”戸山キャンパスの隣の学生会館”です。
所沢キャンパスからだと、この学生会館まで行くのに1時間くらいも時間がかかってしまいます。
だから、人気がないので偏差値も”マーチレベル”なんです。
それでも、早稲田大学というブランドには間違いありませんから、どうしても早稲田に行きたいという方は人間科学部やスポーツ科学部が狙い目といえそうです。
早稲田大学の文系学部で入りやすい学部は?
偏差値って大体倍率や人気を反映しているので、偏差値が高ければ高いほど入るのが難しく序列も高いということになります。
そこで偏差値で順位付けしたのが以下の表です。
1位 政治経済学部 67.5~70.0
2位 法学部 67.5
3位 社会科学部 67.5
4位 文学部 67.5~70.0
5位 文化構想学部 65.0~67.5
6位 商学部 65.0
7位 国際教養学部 65.0
8位 教育学部 60.0~65.0
9位 人間科学部 60.0~65.0
10位 スポーツ科学部 60.0
前述しましたが、所沢キャンパスにある人間科学部とスポーツ科学部は、埼玉県所沢市という田舎にあるので人気がありません。だから、偏差値もマーチ並みで入りやすいです。しかし、サークル活動の中心である早稲田キャンパスまで1時間以上かかるので、学生生活は結構大変になることでしょう。
それでもよくて、とにかく早稲田ブランドが欲しいという方には穴場な学部といえますね。
でも、都会で暮らしたい、サークル活動もちゃんとしたいという方には、早稲田キャンパスの学部で1番偏差値が低い”教育学部が狙い目”ですね。
教育学部はいくつも学科に分かれているのですが、”特に理/地球科学地学学科(地学選択)が一段と偏差値が低くなっている”ので穴場となっています。
おそらく地学選択では他の大学を受験する人が少ないので受験者が少ないからだと思います。
✅ 早稲田大学で入りやすい学部を知りたい方はこちらの記事をご覧下さい。
関連記事
早稲田大学で入りやすい穴場学部は?偏差値、難易度、倍率からあの学科
早稲田大学を卒業した有名人の出身学部
斎藤佑樹 (教育学部)
タモリ (第二文学部)
荒川静香 (教育学部)
堺 雅人 (第一文学部中退)
藤木 直人 (理工学部)
広末 涼子 (教育学部)
朝井リョウ (文化構想学部)
森喜朗 (商学部)
など
おまけ 学部別の雰囲気、女の子の割合、就職実績は?
早稲田大学卒業の私だから書ける内部の学生でしかわからないことについて書こうかなと思います。
政治経済学部の雰囲気、女子の割合、就職実績は?
政治経済学部の学生は、内部の学生でも政経だと分かると”すごいね!”と言われます。看板学部だけあって尊敬のまなざしを受けることができます。”東大落ち”で入った来た人が多いだけあって、”プライドが高い”印象があります。”進級は楽”なので、サークル活動には熱心に取り組んでいる人が多いです。
女子の割合は3割程度でしょうか。文学部が半分以上が女子であるのと比べると、かなり少ないです。テレビや出版業界に就職するならかなり有利です。
法学部の雰囲気、女子の割合、就職実績は?
法学部も政経に次いで、”すごいね!”と思われる学部です。女子の割合は政経と同じ程度でしょうか。弁護士や裁判官などの法曹業界に進む人が多いですね。
商学部の雰囲気、女子の割合、就職実績は?
学内では、”チャラ商”といわれるほどチャラチャラしたイメージがあります。”髪を染めてる人が多い”ですね。女子は3割程度。就職は銀行や証券などの金融業界に強いです。
社会科学部の雰囲気、女子の割合、就職実績は?
広く浅くさまざまな分野を学べます。”単位をとるのが早稲田で一番簡単”かもしれません。その単位の取りやすさは”単位が空から降ってくる”と形容されるほど。暇なためサークル活動に打ち込んでいる人が多いです。
教育学部の雰囲気、女子の割合、就職実績は?
”教師になりたい方は入った人”よりも”とにかく早稲田に入りたくて受かったのがここだけ”という人が多い印象があります。そのため、就職実績はあまりよくないと思われます。
文学部・文化構想学部の雰囲気、女子の割合、就職実績は?
文学好きな人は変わった人が多いからでしょうかか?文学部は”変わった人が多い”です。インドアな人が多い印象があります。”女子の割合が5割以上”とかなり多いです。
就職実績は悪いです。文学部自体の影響もなくはないですが、文学部にくるような人があまり就職に関心がない俗世間から離れた価値観を持っている人が多いというのも一つの原因ではないかと思います。
人間科学部の雰囲気、女子の割合、就職実績は?
所沢キャンパスという立地にあるためか、本キャンパスにいる人たちに少しひけめを感じている印象があります。
スポーツ科学部の雰囲気、女子の割合、就職実績は?
スポーツ科学部の人には、会ったことがありません。おそらく体育会系の部活に所属しているために、普通の早稲田生と会う機会がないのではないかと思います。
まとめ | 入ってからの方が大事
ここまで学部の序列について書かせていただきました。
こういったランキングや地位を気にする気持ちはわかりますが、どこに入るか?よりもそこで何をしたか?の方が大切です。
入ってからは学部の序列なんて全然気にならなくなりますし、就職も結局はその人次第なんですよ。
政治経済学部だからといって就職がうまくいかない人を私は知っているし、そのまた逆もしかりで下位学部でも大企業に就職した人もいます。
こういったランキングはあくまで参考程度に頭の片隅にでも知っておく程度で良いと思います。
入学した後は、めいっぱい遊んで交友関係を広げて自分の知識や経験を深めていくことが人生では何より大切です。
それでは、あなたが大学に合格することを祈っています。もうすでに合格したよという方は悔いの残らないような充実した学生生活を堪能してください。