慶応義塾大学はなぜセンター利用を廃止したのか?をテーマにお話をさせていただきます。
慶応義塾大学では平成24年度からセンター利用入試が廃止されました。
早稲田大学やMARCHなどでは今でもセンター利用入試があるのになぜ慶應義塾大学では廃止されたのでしょうか?
不思議に思い調べてみました。
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慶応義塾大学センター利用廃止理由①合格者の辞退が多い
センター利用入試を受験するには5~6の科目を受験しなくてはいけません。
そのため、慶応が第一志望でセンター利用入試を受験する人はほとんどいなかったんです。
大体が東京大学や京都大学などの難関国立大学を第一志望として受験し、慶応大学を滑り止めとして受験する人がほとんどでした。
そのため、センター利用入試の合格者の多くは国立大学に合格してしまい辞退をする人が多かったんですね。
対策として、募集人数よりも多くの人を合格させるということも行われていましたが、あまりに辞退が多すぎると何のための入試なのかということになりますよね。
こういった背景が慶応義塾大学がセンター利用を廃止する1つの要因になったといわれています。
慶応義塾大学センター利用廃止理由②学生の質が悪い
センター利用入試で入学する学生の質が悪かったというのも慶応義塾大学でセンター利用入試が廃止された理由の1つです。
これは考えてみれば当然だと思います。
センター利用入試で入学してくる学生は、東京大学などの国立大学を第一志望としていました。
彼らにとって、慶応大学はしょせん滑り止めの大学でしかなく魅力がないわけです。
妥協して入った大学ですから、勉強にも力が入るはずもありません。
なので、成績も悪いでしょうし、サークルなどの活動も全然しないんですよ。
いわゆる燃え尽き症候群といわれるものでしょう。
本気で行きたかった第一志望の大学に行けなかった人は慶応に行くことで挫折を感じるはずです。
やはり、慶応が第一志望でそこに合格できた学生は意欲が半端ないでしょう。
それに比べて、妥協して入った人はやる気がないのは当然ですよね。
そういった事情が問題になり、慶応義塾大学がセンター利用を廃止するに至ったといわれています。
私が通っていた早稲田大学にも東京大学落ちといった人は何人もいました。
しかし、彼らは学業やサークル活動にも真剣に取り組んでいたように思います。
早稲田大学は入ってみると楽しい大学なので、むしろ早稲田大学に入ってよかったと思える大学なのかもしれません。
慶応義塾大学センター利用廃止理由③学生が偏ってきた
慶応義塾大学がセンター利用を廃止した理由は、学生が地域的に偏ってしまったということも原因です。
今回の入試方法の変更について、大学側は「地方からの学生を求めてセ試利用入試を行ってきたが、最近は都市部の学生が多くなっている。セ試参加当初、セ試利用入試における関東・甲信越以外の入学者割合は約8割であったが、22年では5割を下回った」という。
引用:http://eic.obunsha.co.jp/viewpoint/201102viewpoint/
センター利用を開始した当初は関東以外の地方出身の学生は8割いました。
しかし、平成22年度では半分以下になったんです。
大学としては多様な人材を入れたいという考えがあるので、もっと地方出身の学生を取り込みたいという考えからセンター利用を廃止することになったんでしょう。
また、センター試験というのはあくまでも全国共通の試験ですよね。
そのため、センター試験では秀でた能力がある学生を選別しにくいのです。
大学独自の入試であれば数学の配点を高くしたり、数学の難易度を高くすることで数学が得意な学生を選別することができます。
センター試験のような全国統一の試験ではそういった選別ができないんですよ。
なので、多様な学生を入学させたいという大学の考えにもそぐわないようになってきたのだと思います。